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内容説明
「日本は借金が1000兆円もあり、財政破綻は避けられない」「少子高齢化で経済成長も望めず、将来年金はもらえないだろう」――。これらの考えはすべて誤りだと著者は言う。「財政は破綻しないし、年金は確実にもらえる。だから年金の保険料を払わないと損をする!」そう主張する著者の根拠を数字で具体的に解説。元財務官僚で、政治・経済の表と裏に精通した数量政策学者が、官僚やマスコミの嘘八百を暴くとともに、いま国民が将来の資産防衛のために為すべきことを説く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まゆまゆ
18
バブル崩壊後の日銀による金融政策、財務省主導の財政政策が失われた20年を生み出したことをデータをもとに解説していく内容。現政権誕生とともに始まった黒田日銀総裁による正しい金融政策によってようやく経済成長の波にのるかと思われたが、平成26年の消費税増税がその腰を折ってしまった。年金はあくまでも保険。現役時代の給与の約4割が給付されるもので、足りないと思えば当然個人として備える必要があるが、不必要に恐れる必要はない。2019/06/25
Kikuyo
16
タイトルと内容がちょっと違ってあれ?と思うが、日本のこれまでの経済の低迷をザックリ知るにはとても役に立った。 そもそもバブルが何か?日銀による誤った策が長引く景気悪化を招いていた。デフレから脱しようとする度に、金融引き締め策をとってきたから。デフレは消費や投資が減少する結果であるため「悪いこと」。 数値や図をつかってわかりやすく説明され対話形式も読みやすい。「成長しない、少子高齢化、人口減少、財政破綻」世の中に出回っている私達を不安に陥れる説は信じなくて良いのだ。言いなりになってるマスコミ脳は恐ろしい。2022/05/22
セヱマ
13
これがリフレ派の主張か。何となく避けてて初めて触れた。消費増税と金融引き締めとデフレは悪なんだと。 「日本の老後に絶望する必要はない、経済成長が著しく止まらなければ。」との説明に納得できた。年金は保険であり破綻しない。日本の借金は1000兆円だけど資産もあって実質40兆円で、国際比較しても悪くない。現役世代が高齢者を支える「人数」だけを計算しても意味がない。との解説を読み、安心できたので良かった。 にしても、データは切り口一つで簡単に論点をずらせるものだ、自給率しかり。。。反対意見もちゃんと読んでみよう。2021/02/06
にしの
11
…???? 老後というタイトルを見て、私は年金のことを知りたかったんだけど、結局それについては最後の方に、経済成長がずっとマイナスにならない限り年金は大丈夫だしそのときは他の制度も破綻する、としか書かれていない。過去の年金についての詳細なデータもない。 説明もなんか納得するようなできないような、結局よくわからない感じ。 どちらかといえばバブル〜デフレという過去の日銀の失策を指摘することが大部分で、金融庁(大蔵省)は悪くないみたいなことが書いてある。これは未来のことを知りたい人向けのタイトルなのでは…。2020/07/27
hiyu
11
ついつ年金については心配したくはなるが、数字等で示されると随分納得が違うものだ。一方でついつい言いすぎかな?とも感じる部分がなくはなかったので、反論意見も聞いてみたいと思う。2020/02/14