内容説明
現代詩人の登竜門「中原中也賞」を18歳で受賞し、大学4年の時に「詩」に関心を持ってもらおうとアイドルオーディションに出場、「ポエドル」と呼ばれた著者。だが、その日常は驚くほど地味で不器用だった!? いま最注目の詩人が、研ぎ澄まされた言葉でトホホな身辺を綴る、初のエッセイ集。 平成生まれの詩人が、〈生きづらさ〉を言葉で解き放つ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ネギっ子gen
68
【人は一人で生きられない。一人で生き“させて”はもらえない。周りの手を煩わせ、周りに絶えず煩わされる。そのことを苦痛にも歓びにも感じながら、人は悠々と生きるのだ】あの「中原中也賞」を18歳で受賞した詩人の初エッセイ。2016年刊。ウェブマガジンの<連載が決まったとき、臆さずに“平凡で垢抜けない私”のことを書き出してみようと考えました。社会経験に乏しく、未熟な私だからこそ浴びた、ささやかな“洗礼”があるはず。そうした一篇を形にすると、自分でも気づいていなかった“書きたいこと”がたくさん溢れてきました>と。⇒2026/03/29
しゅわ
48
【図書館】書店員さんのおススメリストより。詩人と名乗ると奇異の目で見られる事、アルバイトのこと、トラウマのお話、電車で涙するシチュエーションへの憧れ、自撮りやスクールカーストについての考え etc… すっごく共感!な考えから、ちょっと理解に苦しむ感覚まで 本当にいろいろな宝石の原石が詰まったような瑞々しいエッセイ集です。2017/05/09
fwhd8325
35
「詩人」のエッセイと括る必要は全くないのだけど、私は、活字になって、初めて彼女の表現を知るのです。そして、活字となった彼女の言葉が、肉体の一部のように感じました。なんだろう、この響いてくる感覚。エッセイの終わり、ほんの数行に、本質が表現されているように感じます。これは、エッセイのようでいて、詩のような響きを持った作品だと感じました。2016/10/20
そらねこ
23
詩人だから!ではなくて、文月さんだからなのではないかと感じた。自意識のあまりの高さと臆病さと理解できないものに対する潔癖さに、読んでいてお腹いっぱいになった。ジューススタンドのアルバイト「私なんてこんなもんだ」…心温まる話として読めない私は心が狭いのだな。高校のくだり、どこの高校なのかわかりやすく書かれすぎていてそこの学生が読んだらちょっと寂しく感じるかなと感じた。面白い話ももちろんあったのは間違いないです。【図書館本】2017/05/30
水色系
20
詩人の文月悠光さんのエッセイ。失敗したと思っている恋愛のことを思い出した。そのとき、真面目だってあんまりよくない意味でいわれて傷ついた。エッセイを読んで、文月さんの繊細さが心地よく胸に染み込んできた。[踏みとどまったこの地で、誰かと視線を交わし、その名を呼び合う。あなたの身体はあたたかいね、生きているねー。そうして身体を触れ合わせるとき、胸底にやわらかな光が注がれる。春に芽吹く若木のように、私はその光へと一心に伸びていきたい。(P173)]2021/11/27
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