内容説明
現代詩人の登竜門「中原中也賞」を18歳で受賞し、大学4年の時に「詩」に関心を持ってもらおうとアイドルオーディションに出場、「ポエドル」と呼ばれた著者。だが、その日常は驚くほど地味で不器用だった!? いま最注目の詩人が、研ぎ澄まされた言葉でトホホな身辺を綴る、初のエッセイ集。 平成生まれの詩人が、〈生きづらさ〉を言葉で解き放つ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
しゅわ
48
【図書館】書店員さんのおススメリストより。詩人と名乗ると奇異の目で見られる事、アルバイトのこと、トラウマのお話、電車で涙するシチュエーションへの憧れ、自撮りやスクールカーストについての考え etc… すっごく共感!な考えから、ちょっと理解に苦しむ感覚まで 本当にいろいろな宝石の原石が詰まったような瑞々しいエッセイ集です。2017/05/09
fwhd8325
34
「詩人」のエッセイと括る必要は全くないのだけど、私は、活字になって、初めて彼女の表現を知るのです。そして、活字となった彼女の言葉が、肉体の一部のように感じました。なんだろう、この響いてくる感覚。エッセイの終わり、ほんの数行に、本質が表現されているように感じます。これは、エッセイのようでいて、詩のような響きを持った作品だと感じました。2016/10/20
そらねこ
23
詩人だから!ではなくて、文月さんだからなのではないかと感じた。自意識のあまりの高さと臆病さと理解できないものに対する潔癖さに、読んでいてお腹いっぱいになった。ジューススタンドのアルバイト「私なんてこんなもんだ」…心温まる話として読めない私は心が狭いのだな。高校のくだり、どこの高校なのかわかりやすく書かれすぎていてそこの学生が読んだらちょっと寂しく感じるかなと感じた。面白い話ももちろんあったのは間違いないです。【図書館本】2017/05/30
水色系
20
詩人の文月悠光さんのエッセイ。失敗したと思っている恋愛のことを思い出した。そのとき、真面目だってあんまりよくない意味でいわれて傷ついた。エッセイを読んで、文月さんの繊細さが心地よく胸に染み込んできた。[踏みとどまったこの地で、誰かと視線を交わし、その名を呼び合う。あなたの身体はあたたかいね、生きているねー。そうして身体を触れ合わせるとき、胸底にやわらかな光が注がれる。春に芽吹く若木のように、私はその光へと一心に伸びていきたい。(P173)]2021/11/27
*
20
【洗脳ではなく、洗礼である】「女性の方が新しく配属されます」「男性の遺体が発見されました」...性別は、本当に何をおいても優先されるべき情報なのだろうか?と疑問に思うことが多い。かといって、わざわざ伏せておくのも不自然であるし、事前に知っておけば配慮できる場面もある。そして、私達の違いは幸か不幸か真っ二つではなく、グレーゾーンだって無限にある▼たとえ価値観の共有が難しくとも、人間関係の水やりから逃げない。それだけは心に留めておく必要がある。2018/12/18




