「その後」のゲゲゲの女房

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「その後」のゲゲゲの女房

  • 著者名:武良布枝
  • 価格 ¥1,320(本体¥1,200)
  • 辰巳出版ebooks(2019/03発売)
  • ポイント 12pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784777821594

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内容説明

『ゲゲゲの女房』が刊行されてから10年。夫・水木しげるが亡くなってから3年が経ち、著者が今の想いを綴る人生エッセイ。「ゲゲゲ」ブームの後、布枝夫人に水木さんに、さらに水木一家に、どのような出来事があったのか。そして水木さんが入院し、最期の日を迎えるまで、夫人がどのような思いで接したのか。最愛の夫が亡くなり、一人になったこの先、何を指針として過ごそうと考えているのか。著者の今の想いがつまった一冊です。

【主な内容】
第1章 止まった心の時計
大反響への戸惑いと、水木の励まし
大きな波に乗っているような毎日
止まったままの心の時計を動かす

第2章 突然の別れ
病院嫌いだった水木
ダブル入院
退院後の穏やかな日々のあとに
最期のお別れ
怒涛の時間
水木の面影
お別れ会のこと(1) 水木が生んだキャラクターに囲まれた祭壇
お別れ会のこと(2) 第1部はマスコミ、業界関係者をお招きして
お別れ会のこと(3) 第2部は多数のファンの参列に感謝

第3章 水木しげるが遺したもの
形見分け
愛用の「ヤコフォーム」
富士山の山小屋
妖怪と一緒に ~日本のミケランゼロ制作の墓~
仏壇
思い出の半纏
シスコの鬼太郎人形
英会話教室
結婚指輪
水木家アルバム

第4章 水木しげるの作品について想うこと
水木と戦争
鬼太郎に込められた想い
水木しげるロード、ついにリニューアル
娘の語録ノート
水木の名言について
なまけものになりなさい
好きなことをやりなさい
ボケて賢くなる
聖書とゲーテと
水木と心友だった荒俣宏さん
水木作品に精通した京極夏彦さん

第5章 無為自然活
現在とこれから
毎日の暮らしあれこれ ~デイサービスのこと~
毎日の暮らしあれこれ ~リハビリと近距離散歩~
書道教室
健康はやはり「食」から
未来年表

第6章 ゲゲゲの女房、娘二人と大いに語る ~水木家座談会~
二人の娘に感謝です

ゲゲゲのおまけ
水木しげるロード マップ(最新版)
水木夫妻略年表・未来年表

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ホークス

53
2018年刊。とても丁寧で謙虚。水木氏晩年の、ご家族の苦労を知ることができた。共に戦争や貧しさを乗り越えてきただけに、失った悲しみは深い。私は50才を過ぎて水木氏のありがたみを感じた。自分では中々たどり着けない言葉が本書にも出てくる。「人生なるようにしかならない。ならば、明るい気持ちで生きて行こう」(怒りや妬みに囚われない)。「緊張せんでええ。お母ちゃんはお母ちゃん以上にはなれんのだから」(プライドや見栄に縛られない)、等等。著者はこんな夫を一つの環境として、自身の人生を淡々と語る。読んでいて気持ちいい。2024/07/16

yamatoshiuruhashi

52
新聞広告で続編が出ていることを知り手にする。とは言え、新刊ではなく、平成30年9月の奥付け。水木センセイの亡くなる時のこと、その後に著者がどのような心持ちを辿っているか。水木センセイの思い出。あちこちと話は広がるが、どれもこれも著者らしい夫との気持ちの繋がりを感じて、ほんわかとなる。2024/07/08

ちはや@灯れ松明の火

33
激流にのまれる日々の中でも決して離さなかった手はいつだって優しかった。ダブル入院が終わりいつもの暮らしが戻った後の唐突な別れ、お世話になった方々によるお別れ会、あの日から止まった心の時計の針。富士山の山小屋でのハチの思い出、妖怪たちに守られたお墓、娘たちにせっつかれて購入した結婚指輪。遺してくれたものの愛しさ。時代を反映して甦り続ける鬼太郎、何気ないやり取りを書き留めたノート、遺された家族の人生の指針となる言葉。ありがとう。あるがままに、すべてに感謝して生きていく。いつもそばに居る大切なひとを感じながら。2021/02/11

aloha0307

30
幼少から鬼太郎ファン☺ 90年代半ば”水木ロード”開設では境港まで行ったなあ(妖怪ブロンズ像たくさんに感激⚡ 当時は閑散としてました)。松下奈緒さん好演の”ゲゲゲの女房” このときは水木先生はお元気で百歳まで生きてくださると思ってたのに。”幸福菌をばらまいていた”水木さんの逸話&写真が満載 布枝さんと2人のお嬢さんの笑顔満面スナップが素敵です☺ 未来年表もいいですよ(2032年に布枝さん100歳)☺ 2018/12/01

あーびん

23
”ゲゲゲの女房”布枝さんが綴る、夫水木しげるの思い出とその最期。水木先生を支え続けてきた姿から滲み出る謙虚さと夫に対する深い愛情。ほんとうに素敵なご夫婦だわぁ。次女悦子さんの水木語録が笑える。「お前は航空母艦のような(長い)顔をしちょる」「でも航空母艦がなかったら、飛行機は降りられないわよ」奥様、さすがの切り返しです。2019/07/13

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