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内容説明
今明かされる真相―――
結婚別居、女性関係、皇籍離脱発言、福祉への貢献、アル中、闘病生活……
男として、夫として、父として、皇族として。“ヒゲの宮様”の光と闇
その人は、常に華やかで何かに熱中していた。座談の名手でもあり、彼の周辺は笑いに満ちていた。そんな生涯は幸せな日々であったにちがいないと、私は長い年月、勝手に思い込んでいた。その人は、ときには型破りな行動をとり、歯に衣着せぬ発言をする、まことに男らしい勇気ある生活だった。今頃になって、ふと考える。あの方は、ほんとうに幸せだったのだろうかと。あれだけの才気と地位と名誉に恵まれていながら、実は誰にも打ち明けられない深い憂鬱を抱えていたのではないか。(「まえがき」より抜粋)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sasha
6
平成24年6月6日にご薨去された寛仁親王殿下を追悼するエッセイ。ヒゲの殿下は一見、やりたい放題・言いたい放題に見えるけれど「国民と共に」を常に頭に置いて行動されていた方なんだな。だから、「皇族、やめたい」なんて発言も出て来たのだろう。笑顔が魅力的で、何事にも本気で取り組むお人柄に人が集まり、人を動かす力があったのだね。ただ、残念なのは信子妃殿下との間に出来た溝。私が妃殿下びいきだから特にそう思うのかもしれないが、トモさんにはもう少し妃殿下を労って欲しかったな。お二人並んでの笑顔がもう一度見たかった。2014/11/23
ふう
5
寛仁親王が福祉の世界に入るきっかけになった衝撃、親切の押し売りに気づいたというその話は大変共感できるものだった。ただ、全体を通して筆者がフィルターをかけて描いている感じが拭えず、一歩踏み込んでいないもどかしさを強く感じた。 2015/07/19
こずえ
5
著者ご本人もおっしゃってますが、他作品と比べて、あまりに親交があったとのことで評伝というより回想随筆です。その分人間らしさがひしひしとくるなあ。皇族の皆様は、ご本人が庶民的であればあるほどご苦労が多いのだろうな…。2013/11/01
ぼのまり
4
皇族であるからこそ得られる特権もあるだろうし、苦悩を抱え込まなければならないこともあるだろう。総じて、マイナスの方が多いかもしれない。寛仁親王は人前ではそれを笑い飛ばしながら、福祉活動に専念されていたのでしょう。その断片が著者とのインタビューの中から垣間見える1冊。2013/08/02
うさこ
2
やはり皇室本という事で遠慮がちに書かれてはいるけれど寛仁親王殿下がいかに皇室を思われ国民を思い生きられたかが伝わってきた。非常に男気のあるユーモアのセンスも抜群な魅力的な人だ。ただ一点、夫としてはどうだったのか?信子妃殿下との別居の問題やご自身か抱えている皇族ゆえの苦悩や闘病について思うと切なくなってくる。本当に幸せな人生だっのか、考えさせられた。2018/04/15
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