幻冬舎文庫<br> 絢爛たる醜聞 岸信介伝

個数:1
紙書籍版価格
¥880
  • 電子書籍
  • Reader

幻冬舎文庫
絢爛たる醜聞 岸信介伝

  • 著者名:工藤美代子【著】
  • 価格 ¥836(本体¥760)
  • 幻冬舎(2019/03発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784344422339

ファイル: /

内容説明

長州の政治家血族として生を享け、少壮官僚として39歳で満州経営に乗り出す。A級戦犯容疑で巣鴨プリズンに3年間拘留されたのち一気に政治の世界を上り詰めた。59歳で保守合同後初の自民党幹事長、翌年第56代首相に就任し60年安保改定を単身闘った。口癖は「金は濾過して使え」。情と合理性と強かさを備えた昭和の傑物を描くノンフィクション。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぽんくまそ

13
岸信介の写真があると目を背けるほど岸の顔を嫌いだった。しかし安倍晋三の崇拝対象であるため安倍を理解するために岸を知る必要があり読んだ。小学校時代にいじめた相手に何十年ぶりかに詫びに行くという人間味もある。流転する岸の周辺への著者の切り込みが適切なため近現代史の勉強のし直しにもなった。しかし「カネは濾過して使え」と言った満州時代や戦後の反共活動でどのように濾過したのかは見えない。それから岸の外柔内剛な生き方はマルクスすらも読んだ多読や思想的交流で裏打ちされており、礼賛本しか読まない安倍が真似するものではない2019/11/10

Tomoichi

13
安倍首相の祖父で戦前・戦後に国家の中枢で活躍した元首相岸信介の生涯を描く長編ノンフィクション。「悪運」というのが彼の生涯の一つのキーワードとなるが恐るべき「強運」と言って良い。保守合同による自民党の誕生と安保条約の改定と彼の功績は大きいが、左翼マスゴミのおかげで「妖怪」扱いされているが本書はその名誉回復になっているのでは無いだろうか。昨今の「共謀罪」同様ゴミどもは法案も読まず歪曲して報道している。岸の時代と何も変わっていない。共産党が改憲派だったことは知っていたが社会党が元々は安保改正派のは知らなんだ。2017/05/03

筑紫の國造

9
岸信介の生涯を克明に追ったノンフィクション。生い立ちから死まで、インタビューできる関係者には能う限り当たったのだろう。非常に詳細で、特に岸信介の私的な面については非常に詳しく追求している。岸のスキャンダルになりそうな面も余さず書いており、その点は好感が持てる。ただ、満洲事変の裏に何かある(日本軍の関与に疑問を呈している)部分は同意できないし、もう一つ読んでいて気になったのは誤植の多さだ。どんな本にも誤植はあるが、これは分量に比してもかなり目立つ。2025/06/05

nakagawa

8
まさに激動の人生を送ったと言っていいだろう。大東亜戦争、A級戦犯、1960年安保などなど。悪運と書いてあるがまさにその通りだ。彼は広島原爆投下の被爆者になってた可能性もあるしGHQによって殺された可能性だってあった。A級戦犯についてはciaとの関係が噂されているが、何かここはアメリカとの裏交渉みたいなものがあったのではないかと憶測する。戦後政治家では吉田茂と並ぶ大物政治家であり実力者であり強靭な頭脳を持ち合わせた人物なのは間違いなさそうである。2017/08/27

ムー

7
岸信介元総理は凄い人なんですね。久しぶりの伝記ものでとても良かった。長生きされましたねぇ。読みやすかった。 良書です。2019/12/21

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/8207241
  • ご注意事項

最近チェックした商品