内容説明
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「日本的教養の集大成。それが和食です」
白洲次郎、松下幸之助、吉田茂、池田勇人、北大路魯山人...
日本の怪傑たちもうならせた「和」の神髄。
料理一筋65年!
普段は決してしゃべらない達人が、
平成の終わりに、初めての本で秘話を明かす。
万事に共通する「和食のカリスマ」の哲学
・一歩前進、半歩後退
・師匠はお客様
・手取り足取り教えてもらった技は身につかない
・器は料理の衣装
・おもてなしの神髄
京都の美味しいもの、美味しい食べ方
・春はたけのこ
・いい材料を手に入れる方法
・夏の京都といえばハモ
・キウイフルーツを日本で初めて出した理由
昭和・平成を彩った著名人たちの知られざる素顔とは?
・白洲次郎さんと親子丼
・松下幸之助さんの「凄さ」
・首相候補3人が鉢合わせした夜
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さっちも
16
料理への情熱が凄すぎる。納得のいく松茸を確保するために5万坪の山を買ったり、何千万もする茶器や器を揃えたり、自ら設計した茶室が職人が作れないと尻込みすると、自分で建物を建てたり。料理への純粋な情熱やバイタリティが尽きない人なんやなぁっと感動させられた。一食5万するけど一度行ってみたい。2019/05/01
しゅわっち
15
一生懸命仕事して工夫する姿が楽しそうでよかった。しかし、この贅沢の文化は、直前に読んだ本の影響もあり、世襲的金持ちいわゆる地主などがいてはじめてできるように感じた。戦後 何もしなくて金が入る人たちが消えて、文化は、すたれる。地方の土地からお金が取れる地主いもいなくなり、地方は廃れると思った。経済体制が変わったのがおおきいと思った。 2019/08/24
BEAN STARK
13
料理人はしゃべらない。つばが飛んで不衛生。器は料理の衣装。庭も料理の一部。包丁砥ぎ。鍋磨き。2019/07/22
tetsubun1000mg
10
吉兆の名前は知っていたがその歴史と日本料理への考え方が良く分かった。 創業者湯木貞一氏の直系のお弟子さんだけに調理技法だけではなく素材、掛け軸、花、食器、お茶と奥が深い。 日本文化そのものなんだろうけど、現在の日本は効率とコストパフォーマンス優先で全く方向が違っているのが大変興味深い。 京都までの旅費に一人5万,6万円のコース料理のみと敷居の高さも日本一の理由も分かってきたが、一生縁が無いだろうな。 でも読み物としては面白かった。2022/05/06
breguet4194q
7
著者の師匠は、日本料理界のレジェンド湯木貞一です。「この人から料理を習って、この人のそばに骨をうずめたい」とまで言われてます。道を極めるために、どこまでも師匠を求め抜く姿勢は、感動を越えて、自身の生き方を戒めさせてくれます。文体も平易、料理に興味がない人でも、日本文化の素晴らしさに触れられる本です。2019/07/05
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