内容説明
北朝鮮から日本に流れつく無数の木造船――。
その数は昨年秋から急増し、今年2月までになんと100 隻以上にのぼる。
長年、北朝鮮による拉致問題に取り組んできた著者は、北朝鮮工作員の上陸地点と木造船の漂着地が重なっているのに気づき実地調査を行なう。
そして、驚愕すべき結論に達する。
明らかに漁民以外が乗っていた形跡がある漂着船が、多々あるのだ。
そして、その一部が密かに日本に上陸していたとしても誰にもわからない。
半島有事の際には、この「運搬ルート」経由で多くの難民が日本をめざす可能性もある。日本に、海から迫りくる危機への備えはできているのか?
水面下で進行する危機の実態をつぶさに伝える衝撃の書!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ようはん
7
北朝鮮の木造船漂着のニュースは聞いた事あるけど、かなり大量の船が漂着し生存者には工作員が含まれていた可能性があるという事実を知り驚いた。拉致事件が勃発していた頃から北朝鮮の工作員が多数日本海を渡っているのに今に至るまでの日本政府の無策振りはなんなんだろうかと感じる。2019/08/04
くらーく
3
2017年の松前漂流の件は、帰省した際にTVで見たなあ。本当に何でも盗んでいったと現地の人が言っていたなあ。 本書の巻末に漂着船のリストがあるが、いやー多いな。改めて思うのだが、共産主義国家の国民の命の軽さよのお。まるで、害虫のような扱いじゃないのかねえ。 本書で言えば、第5章が異質。著者の考えや提案なんだけど、それまでに比べれば、ちょっと別な本で良さそうですな。 国として何もやっていないかどうかは分からないけど、自治体は困っている事は確かだろうな。あと、漂着しても、帰れないでしょうなあ。2021/07/31
yam6
3
横田めぐみさんと同年代のわたしは北朝鮮拉致問題から目を逸らすことができない。特定失踪者問題調査会の荒木和博氏は精力的に活動しており、公式発表以外の情報を多く発信していて高く評価できる。難を言えば、本書では漂着船を記載している第1、2章が分かりにくい。発見された順番なのか、荒木氏が訪問した順序なのか、地理的な紹介なのか、ごちゃごちゃしすぎている。著者の頭の中では必然的な順番なのだろうが、わたしにはよく分からないので、その分、著者の感じた衝撃が十分に伝わってこないのが残念だ。編集者の力量が低いのだろうか。2019/05/01
chuji
2
久喜市立中央図書館の本。2018年12月初版。書き下ろし。核の問題は脅威が少しは減ったが、拉致問題は何も進展がない‼️これは政治の責任でしょうねぇ~?【ノンポリ】のオイラは政には基本コメントしないのだが、さすがにこれは、、、、、、ヤバいっしょ!!!!!2019/02/16
zikisuzuki
2
北朝鮮拉致被害者問題の専門家による木造漂着船の調査と分析、対策まで述べられている。どうやら年数十艘にも及んだ漂着船は、遭難漂流によるもの、脱北の為のもの、工作員侵入のものの三つに分かれるらしい。そして日本の海岸は無防備に近く貧相な木造船でも日本にたどり着ける事実に驚愕する。そしてこのような問題は隠すことなく表に出さなくてはならないのに、手に負えない事項はかつての拉致被害者と同じように隠匿される体質を糾弾している。2019/01/23
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