内容説明
昭和25年9月15日、日米を軸とした国連軍は仁川と元山に同時上陸を開始した。対する共産側はミグ15戦闘機と新型戦艦“ソビエツカヤ・シベリア”を投入してこれに対抗。だが大混戦の中、国連軍はかろうじて上陸に成功し、ここに戦いの流れは変わり始めた。ソウル奪回成功に続いて、38度線突破作戦が敢行され、戦線は北へと移行したのだ。復讐に燃える韓国軍は、金日成が脱出したため戦場と化した平壌を制圧、凱歌をあげる。だが、北に進攻した国連軍を待っていたのは中共軍による怒涛の反撃だった。人海戦術が展開され、再び膠着状態に陥っていく戦線。そしてその裏では、秘かに朝鮮に持ち込まれていた原子爆弾を巡る、列強の不穏な駆け引きが始まっていた…。日米講和で太平洋戦争が幕を閉じた―もうひとつの世界の半島有事。驚愕の結末が待つ完結編。書下ろし長編戦記シミュレーション。
感想・レビュー
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zaku0087
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朝鮮半島とは共産主義国家の二国と戦っても、自由主義国が血を流しながら守る必要があるかというのが裏テーマでは。歴史が証明する通り、共産主義国家は滅びる。共産主義は富の再配分を行うシステム、つまり国家として欠陥が多すぎるからだ。その後継国家であるロシアと中華人民共和国は独裁国家として変質したが、その生存は危ないだろう。としたら自滅崩壊を待っても良いのでは、ということになる。それを先駆的に描いたと考えれば、これは予言の書?かもしれない。初代韓国大統領は究極のクズ人間として描かれているが実際はどうだったのかな?2024/04/14
三毛招き
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陰謀とそれをなそうとする者と陰謀を忌み嫌う者たちのゴタゴタ。ゴタゴタの先に何があるか……2014/01/14
Kenny00h
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面白かった。最後はちょっと鳥肌立ちましたよ。2011/02/20