内容説明
学生時代の同級生に助けを求められる夢を見た。大学を休学して、ぼくの前から去っていった夏日薫。いまでは、彼女が大女優として活躍する一方で、ぼくは妻を失い細々と探偵業を続けている。ところが夏日薫が手がけた舞台『ハムレット』の最終リハーサルを前に、彼女を含む主要キャスト五人が死亡するという事件が起きた。あの夢はお告げなのか? しかし何をしたらいいのかわからない。だから同業の笹野里子さんに電話をかけてみたのだが……。センセーショナルな事件に、夢想の探偵・山浦歩&危険な女探偵・笹野里子が挑む。独特の推理と、芦原文体が絡み合う魅惑の長編ミステリ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆう
30
図書館本。舞台ハムレットの最終リハーサル前に5人の主要キャストが死亡する。事件に挑むのは2人の探偵。もう、警部の子供っぽい茶々がうっとうしい!疲れてくる!でも頑張るかぁと真剣に読んでたのに…なんてこった。2019/05/10
rosetta
16
★★✮☆☆あーはいはいバカミスね。女探偵と警部の会話が漫才でちょっと面白かったけど、あとはねえ。ハムレットの解釈についてヤクザ映画とおんなじと言う指摘はなるほどだったけど、あとはねえ。それほど大した女優であるとは読んでいても伝わって来なかったし。2019/05/04
mayuKA
10
図書館本。 芦原すなおさんの文体が好きです。ミミズクとオリーブシリーズは大好きだった。だけど、『月夜の晩に火事がいて』を読んで、ちょっとこれはあんまり合わないかなぁと思った記憶が。で、これはその続編だったらしい。 ハムレットに出演予定の演者が全員死体で発見される、というショッキングな事件は面白かったけど、謎解きが予想の範囲を超えなくて、驚きがなかった。本格推理としてはあんまり。やっぱり、ミミズクシリーズがいいな。2019/10/18
みいやん
10
タイトルからガチミステリーかと思ったら、何かヘンテコな会話を楽しむうちにあっさりとラスト謎解きに。2019/04/19
小紫
8
探偵役の二人についてはかなり前にそれぞれがメインの話を読んだことがあったので、全くの初顔というわけではないのですが、謎解きというよりも「ハムレット」、「マノンレスコー」、「アドルフ」という作品についてざっくりそのあらすじを知ることが出来たというだけのお話だったかも。山浦さんの方はメンタル弱いとか自己弁護(?)してますが、大女優との密かな両思いの思い出を持ち出されると、彼の奥さんがいい面の皮で哀れみすら覚えてしまいました。どちらかというと、読む人を選ぶかもしれませんね〜。《図書館》2019/06/21
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