内容説明
占星術界のレジェンド・鏡リュウジ氏が驚嘆するサスペンス誕生! 交通事故で瀕死の重傷を負ったピアニスト星子真琴。心臓移植で一命をとりとめた彼女は、占いで人生を決める孤高の暗殺者・与一と出逢った。与一がタロットで運勢を占うと「オーディションを受けたら、君は死ぬ」という結果に。それでも出場を目指す真琴は、なぜか裏社会の人間たちに命を狙われ……。二人を過酷な運命へと引きずり込む、事件の思わぬ全貌とは?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆのん
70
【NetGalley】正直あまり期待しないで読んだのだが面白かった。読み進めて行くうちに真相だと思っていたものがドンドン覆されていく感じが気持ち良く決まっていく。主人公の直向きな強さや、本来非情なはずの人物の優しさや哀しさが物語の世界に良い味を出している感じがする。722019/03/08
rosetta
18
★★★☆☆この表紙とこのタイトルではかるーいラノベ系かと思われそうだが、内容は至ってハードボイルド風。いきなり音楽コンクールに向かう自分が運転する車で母親が事故死なんてヘビーすぎるでしょ。ゴルゴ十三にも匹敵しそうな殺し屋が占いマニアって設定はこの話の肝なのだろうが、自分には終始邪魔な枠組みにしか思えなかった。でもまあ読んでいて楽ではあった2019/05/21
Gemi
16
コンクール前に事故に遭い、4年間寝たきりで過ごした星子真琴。母も父も亡くなり、天涯孤独の身となった琴子に近付く女子高生。そして謎の女、舞姫。更に謎な男、与一。物語は二転三転して進んで行く。読者は誰もが翻弄され、ページを捲る手が止まらなくなるだろう。どのキャラクターも個性的で目に浮かぶリアルな描写。強いて言うなら、もっと一人一人のキャラクターを掘り下げて展開してあると、もっとそのキャラに没入出来たはず。与一とはあの弓の名手、那須与一から?千手や舞姫、西郷らのバックボーンが知りたくなる。これはシリーズ化か? 2019/03/01
冬木楼 fuyukirou
15
古川春秋初読み。題名から暗殺者がタロット使いなのね、タロットカードをどう使うのかな?と思って手に取った。冒頭がピアノコンクールに出向くシーン。・・・ん?暗殺者の話はどこいった?と戸惑うも、続いて 交通事故で昏睡状態から目が覚めましたとなり、ピアニスト根性物語へと展開していく。そのあと暗殺者が登場して急にハードボイルドになっていくのだけど、えー、なんでそうなる、って突っ込みどころ満載。そういう意味ではめちゃくちゃなんだけどページをめくる手が止まらない。軽いけど最後はちゃんとまとまるし、何よりおもしろかった。2020/12/23
モミ
15
面白かったです。 タロットする和風トムクルーズのような、占い好きの若い次元大介のような与一さんが最高でした。 展開はハチャメチャだけど、スピード感があり各キャラクターも魅力的。(私は舞姫が好きでした) 元気になれる本でした。 #暗殺日和はタロットで #NetGalleyJP2019/02/28