内容説明
◆ 精鋭俳句叢書serie de la fleur
序文・高橋悦男 栞・片山由美子
はくれんの祈りの天にとどきけり
ことばはあくまで易しく、しかし、発想は独自で鋭く繊細である。しかも、言葉に汚れがなく、透明で清純である。(序・高橋悦男)
飛び越せぬ川のありけり鳥雲に
菜の花や明日を明るき日と思ふ
ソーダ水楽しき刻を飲み干して
いちまいの水となりゆく薄氷
踏青や背に透明な羽根生えて
銀漢や一生分といふ逢瀬
引く波は見えず十一月の海
星涼し夜空に沖のあるやうな
いくたびも白きもの翔つ冬の海
白鳥に似てセーターの厚き胸
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
双海(ふたみ)
8
十代の終りから二十代にかけての句を採録した第一句集。とにかく素晴らしい作品なので短詩型文学がお好きな方にはぜひ。Amazonでは本日現在3万円に高騰しておりますが・・・。「はくれんの祈りの天にとどきけり・・・ことばはあくまで易しく、しかし、発想は独自で鋭く繊細である。しかも、言葉に汚れがなく、透明で清純である」(序・高橋悦男) 著者は昭和52年9月29日東京都生まれ。平成9年「海」入会。早稲田大学俳句研究会に参加。平成17年「海」賞受賞。「海」同人。第24回世田谷文学賞受賞。2023/12/04
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