内容説明
熾烈に展開される、日米半導体戦争。半導体こそ、その開発の初期から日本が大きな関わりを持ち、欧米を相手にまわし、リードしてきた最高の技術である。電子工業の分野で世界に大きな力を発揮した、この経験と実績は、将来に大きな教訓を残している。本書は、超LSIへの道を拓いた男たちの、壮大なドラマを描く。半導体戦争に日本は勝ち残れるのか?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
オザマチ
11
トランジスタやMOS、集積回路の基礎知識は知っていたものの、その開発史については初めて学んだ。現在では廃れてしまった多様な方式が存在し、それらを技術者たちが並々ならぬ努力で実現していたことがよく分かる。また、技術開発の背後には、企業間・国家間の駆け引きといった、技術以外の競争もあったことを知った。 現在、日本は半導体産業の再興を目指しているが、当時よりはるかに複雑なグローバル環境の中でそれを成し遂げる事は容易ではないだろう。この時代の歴史を振り返り、そこから知見や教訓を引き出すことの必要ではないか。2026/02/03
Kiyoshi Utsugi
4
そう言えば、この本は以前に一度読んでました。 電気試験所(その後の電総研、今の産総研)と電電公社の電気通信研究所が中心となって、トランジスタが何者かを知ろうとする時期、その後、ソニーがトランジスタラジオを作って、実際に製品に搭載する時期、その後はシャープやカシオの電卓に載せて数がものすごく捌けるようになった時期というように、順を追って書かれていて、非常に分かりやすかったです。 神戸通工の有住徹弥氏の名前が途中で登場しますが、今だったら赤﨑 勇氏の上司だった人として知られている人になるんでしょうね。2019/09/07
driver1988
1
日本電気の常木誠太郎さんがICを普及させようとICの講習会を開いた。この講習会で使ったテキストは、常木の持っていた知識、ノウハウ、日頃考えている未来予測などを織り交ぜた苦心の作で、非常に分かりやすいと評判になった。そのせいか、講習会終了後も「あのあの資料を分けてほしい」という要望が多く、あとである出版社を通じて市販され、最近まで売れていたそうである。是非一読したいものである。2010/10/24




