老猫ユキポンと漫画家父ちゃんのお仕事なし（１）

著者名：東和広【著】

講談社（2019/03発売）

• ISBN：9784065148068

内容説明

名作ショートGAG「ユキポンのお仕事」完結から早１５年！　今じゃすっかりお仕事のなくなった中年漫画家・東和広氏が、自身の清貧生活を赤裸々に綴る「総天然色ニャンコ・エッセイ・コミック」ニャ！！　あきれた嫁と、マイペースな一人息子と、一匹の老猫が織りなす、哀しくも愛しき無職の日々…。コミックDAYSにて絶賛連載中の噂の作品が、ついにKCDXにて、オールカラーで登場と相成ります。よろしくニャーーー！！！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[フロム]

漫画家の自分漫画。コレが出てくると「この作者も最後のカードを切ってきたな」と思うのだが「ユキポンのお仕事」で長年連載してきた東氏。現場作業と自然の分野に非常に博識なので作務衣を着て頭にタオルを巻いて作業場でロクロを回してるイメージだったが、作者自身はエキセントリックとは真逆の人。むしろ奥さんや息子さんの方が遥かにクリエイターっぽい。特別ではない日常のスケッチであるが柔らかい絵柄とパステルな色使いが家族と自然に対する優しい眼差しにつながりホッコリする。やはりマガジンの連載はブラフじゃない。この人の実力は凄い

2019/03/22

[fumikaze]

平和なほのぼの系。３人家族と猫１匹、ガツガツせずにゆったりと暮らしていて微笑ましい。絵がとてもシンプルでかわいい。でも次も買うかどうかとなると疑問。これはフィクションなのか、実生活なのか？

2019/03/21

[meetontheledge]

エッセイ猫マンガと帯にあるが、それほど猫マンガではない。仕事してないというエピソードが多いがもう少し少なくしたほうがいいと思う。息子、奥さんともに面白いので今後が楽しみ。

2020/11/15

[私的読書メモ漫画用]

自伝エッセイ漫画家漫画。「お仕事なし」とある通り、唯一の長編連載が終わってからはほとんど仕事がない主人公＝作者の日常を描いたものですが、まあその境遇も納得なクオリティでした。雰囲気で魅せようという志向のようですが、ほとんどただ退屈でしかないものになっています。帰り道でスーパーに寄った、で1頁使っていたり、どう考えてもそれ要らんだろという部分も多く、作者に漫画家としての可能性を感じられない、とても絶望的な漫画。妻と息子がときどき面白いのだけが見るべき点でしょうか。表題の老猫がほぼ背景なのもマイナス。

2020/10/24