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内容説明
1980年代後半、世界を席巻したジャパンマネーは、バブル崩壊によって一挙に奈落の底に突き落とされた。その結果、途方もない規模の不良債権が浮上し、名門(大)企業が破綻、次々に姿を消していった。そして気づいてみると、多くの日本企業の大口株主は海外投資家によって占められ、株式市場は、現物も先物も、圧倒的に海外投資家の独擅場になっている。時代が暗転する転換点となった不良債権処理ビジネスの力学を丁寧に追いながら、「失われた三十年」に秘められた謎を読みとく。
目次
プロローグ──「失われた三十年」とは何か
第1章 封建的市場主義の席巻
第2章 所有権簒奪の力学
第3章 アジア型から市場主義へ
第4章 日本型金融システムの凋落
第5章 日本マネーのDNA──土地本位制
第6章 市場主義の極致──タックス・ヘイブン
第7章 市場観の変遷
第8章 歴史観の見直し
エピローグ──日本の通奏低音