内容説明
常識、職場の空気、前例、人の目、自分らしさ、見栄……。あなたも「こだわり」に囚われていませんか? 臨機応変に考えて、自由に生きよう。なにか一つのことに拘って成功した人よりも、あらゆることを試して成功した人の方が多いはずだ。単に、「諦めなかった」という意味で、「拘り続けた」という言葉を使っていることが多く、そこを誤解しがちである。あくまでも、「固執する」という意味での「拘り」は無用だということ。拘ることの最大の欠点は、思考が不自由になることであり、思考が不自由になると、思いつく機会が減るし、また問題解決ができにくくなる。こうなった人は、いつも周囲の誰かに頼ろうとするし、最近であれば、ネットで検索しようとする。自分の頭の中で問題を展開さえしない(本書より)。人気小説家・工学博士による人生を好転させるヒント。 【おもな目次】●第1章 「拘り」は悪い意味だった。 ●第2章 「拘る」のは感情であり、理性ではない。 ●第3章 「拘らない」なら、その場で考えるしかない。 ●第4章 生きるとは、生に拘っている状態のことだ。 ●第5章 新しい思いつきにブレーキをかけない。 ●第6章 自由を維持するためにはエネルギィが必要だ。 ●第7章 死ぬとは、死に拘るのをやめることだ。 ●第8章 拘らなければ、他者を許容することができる。 ●第9章 優しさとは、拘らないことである。 ●第10章 拘らなければ、臨機応変になる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
195
森 博嗣は、新作中心に読んでいる作家です。著者の座右の銘『なにものにもこだわらない』だけで1作書けてしまうのは、流石です。自由人の著者は、羨ましい限りでした。著者の座右の銘と私の座右の銘は、似ています(笑)『なにものにもこだわらない』≒『自然に生きる』2019/04/10
薦渕雅春
35
この本のタイトルは、わざと漢字を使わず、『なにものにもこだわらない』としたが、著者の(少なくても、ここ二十年間の)座右の銘である、と。この場合の「拘る」とは、「自分はこれだと決め込む」「一度決めたものに固執する」という意味であって、「拘らない」ことを実行するためには、毎回考える必要がある。だが一方で、「そのつど考える」ということに「拘っている」となると、言葉の意味として矛盾してしまう。まあ、難しく考えると頭が痛くなりそう。緩い方がいい感じ!著者が作家としてデビューした経緯や考え方が述べられてるのも面白い。2019/07/22
テツ
24
森博嗣さんのエッセイ。タイトルは彼の座右の銘だそうな。正直書かれた小説を全て読んでいるようなファンではありませんしエッセイも初めて読みましたが良かった。拘りは視野を狭めて行動も抑制してしまう。臨機応変に何にも誰にも縛られずに思考を広げることが自由への第一歩であり、きっとそれだけが満ち足りた人生への入り口でもあるんだろう。優雅に自由に人生を歩んでいくために忘れずにいたい。2020/05/25
魚京童!
21
2019年3月。なんか内容がなくなった。輝きが見られない。もうどうでもいいんでしょ。PHPだし。何も言ってない。同じことの繰り返し。どうでもよくなったんだな。お金稼いでしまえばもうどうでもいいのだ。きっと。なんか残念だな。一時代を築いて走り切った先には老人の戯言。この世をば わが世とぞ思ふ 望月の 欠けたることも なしと思へば2020/02/28
えいなえいな
21
お馴染みの森先生の座右の銘がタイトルになっております。結局森先生の作品が好きなのはこの部分で共感ができるからなんだな、と再認識しました。今までそこら中に拘らないことに対する拘りが書かれましたが、本書ではその部分が深掘りされており、改めてなるほどと思わされる部分も多かったです。僕も普段拘らない、なんでもいいや、という姿勢なのでその都度考えて答えていると周囲から考えがころころ変わる、てきとうだ、と言われます。歳をとって周りの評価もどうでも良くなってきたのは良い傾向かなと思います(もちろん評価の分析はします)。2019/05/23
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