岩波ジュニア新書<br> 正しいコピペのすすめ - 模倣,創造,著作権と私たち

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岩波ジュニア新書
正しいコピペのすすめ - 模倣,創造,著作権と私たち

  • 著者名:宮武久佳
  • 価格 ¥946(本体¥860)
  • 岩波書店(2019/03発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784005008490

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内容説明

ネット画像をSNSにアップする,ウェブ上の文章を自分のレポートに貼り付ける,ネットでドラマや動画を視聴する….コピーが日常行為になっている現在,誰もが「うっかり」他人の権利を侵害してしまう可能をもっています.本書では,著作権の基本ルールをわかりやすく解説し,「模倣と創造」の関係について考えます.

目次

目  次
   はじめに──価値あるものはコピーに乗って

 第1章 コピーする日常──作る人と使う人
   スピーチにも著作権/起きてから寝るまで/レストランで記念撮影/ソーシャルメディア時代に/ 「コピーした? 捕まりますよ」/番組録画と著作権/ 「作る人」は偉い/ゴッホの「ひまわり」を絵葉書に
 第2章 コピーのルールとは──著作権早分かり
   著作権とは
  コラム:疾走するアート
   アイデアを保護しない
  コラム:レシピと著作権
   著作権の中身/フリーライドを許さない/第9交響曲と作曲家の個性/お金を払ってもキングになれない?/ 「作る人」と「使う人」の間で
  コラム:著作権の管理団体とは
   保護期間は死後50年まで
  コラム:素晴らしい「青空文庫」
   ピアニストと落語家/テレビ録画機が売られている理由/個人で使う場合はご自由に
  コラム:電子書籍の「自炊」とは
   先生がコピーしてた。いいの?/知っておきたい引用ルール/ソフトのバックアップは?/著作権に例外がある理由
 第3章 それ、違法コピーです──著作権は守られているか
   仕事とコピー/同窓会も、ママ友の集まりも/ジャーナリストと著作権/私も知らなかった/ジャーナリストの権利とは/従業員が作るパワポ、権利は誰に?/スクールソングcdが作られない理由/snsと著作権/レストランの料理写真/力関係が先に?/あなたの肖像権
  コラム:「顔が命」の芸能人
   先生方、会議資料にご用心/私の失敗/ゴーストライターの著作権
  コラム:海賊版とは

 第4章 コピーと創造性──「見たことのないもの」を創れるか
   模倣がファッションを支える/モーツァルトは模倣の天才?/ピアノで聴く《運命交響曲》/オーディオ装置がなかった時代に/鉛を金に変えた錬金術師/シェイクスピアは「盗作野郎」?/ 《モナ・リザ》に口ひげを加えた/創作は模倣から/コピーなしでは生きられない
  コラム:レプリカが大活躍
   岩下志麻さんのリアル/ 「見たことのないもの」を作れるか/ 「天使を連れてきてほしい」/ 「無から有」はあるか/スマホに10万件の特許/ドラッカーを読む前に
 第5章 技術がルールを変える──あなたの世界は古い?
   アメリカに乗り込んだディケンズ
  コラム:ベルヌ条約とは
   プロが独占した時代/大リーグとアマチュア野球/分かりにくいルールブック/人工知能が「創作」する/ 「ベートーヴェンを脅したい」/クレオパトラとキリスト/サルが写真撮影すると/金持ちがルールを作る?
 第6章 コピペ時代を生きる──ルールを守りながら
    「それってコピーじゃないの?」/コピペを見破るソフト/ 「ハサミとノリ」で記事を書く?/まるで「麻薬」のよう/コピペを許さない3つの理由/正しいコピペ/上手なレポートを書く方法/遣唐使も鹿鳴館も/みんなの著作権
   あとがき──息をするようにコピーする時代に
   参考文献
   キーワード

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

54
学生のレポートがコピペからできているという体験が、著者にこの本を書かせたのだろう。著作権の初歩の初歩を示してくれるのが、最初の部分。しだいに著作権と実際に出会ったときのルールの話になるが、最新の本(発行からまだ二ヶ月)なのに、まだあいまいな部分があるようで、今世紀はまだ議論が続くにちがいない。とにかく私的利用の範囲を逸脱しないよう、心がけたいものです。2017/05/31

Nobuko Hashimoto

25
とてもわかりやすい。非常に勉強になった。身近で具体的な事例を挙げて著作権について解説。教員も授業や研究以外の場面ではもっと厳密、敏感にならねば。ところで、著者が新人記者時代に、お手本になる記事をスクラップしたサンプル帳を持って歩いたというエピソードがものすごく面白い。文章修行のはじめは、やはりまずは型を真似ることなのだなと。記者に採用されるような人でもそうなのだから、文章作成の経験が少ない学生にいきなり書け!は無理。お手本を分析し、真似てみる。それをたくさん反復するのがいいな、うん。2018/01/11

サアベドラ

17
スマホが普及し、誰でも手軽にコンテンツのコピーが行えるようになった現代(著者の言葉で「コピペ時代」)に覚えておくべき著作権のルールとそれにまつわるあれこれ。著者は記者から大学教員になった人物。ジュニア新書だけあってとてもわかりやすく、適度に小ネタ(モナリザとその模倣作、グーテンベルクの創造性など)を挟んでいるため読みやすい。また、コピペの悪い面を指摘するだけでなく、良い面(模倣が創作を生み出す源泉となったこと)も述べられており、この手の本にありがちな一面的な内容になっていない。良書。2017/05/25

さこちゃん

13
社内研修のため読了。創作の努力をせず要領の良さだけで評価される組織や世の中であってはならないし、それを見抜く感性も必要。自ら知恵を絞って手間暇かけて苦労しなきゃダメですね。2017/06/06

I.T 

12
スマホでいつでも情報を得たり、発信できたりする今日、著作権について知っておくのはとても大切な事だと思いました。2018/04/15

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