講談社文芸文庫<br> 大衆文学論

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講談社文芸文庫
大衆文学論

  • 著者名:尾崎秀樹【著】
  • 価格 ¥1,925(本体¥1,750)
  • 講談社(2019/03発売)
  • ポイント 17pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784061982581

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内容説明

白井喬二、菊池寛らを論じ、先行する大衆文学論を詳細に考察した第一部「大衆文学の理論」。吉川英治、山本周五郎、松本清張らの、作家と作品を論じた第二部「作家の年輪」。時代小説の挿画、落語、浪曲など、大衆文化・芸能を掘り下げた第三部「大衆文学の周辺」。独自の視点で大衆文学を検証し、芸術性偏重の従来の文学観に新たな文学論を提示した画期的評論集。芸術選奨受賞作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

miunac

3
関東大震災から昭和30年代の大衆文学を扱う。この期間を扱う日本文学史は多い。それ以前の文学の反省から「面白くてためになる」という講談社的なフレーズが出るのだがそれが結果的に大戦中の国民教化に繋がり封建美徳に傾いてしまったことは否めない。それは今でも大差なく、時局に迎合した古臭い価値観の小説が売れている。 五味川純平の小説に、兄が政治犯のため粗略に扱われる兵隊、というのが出てきて著者がびっくりするのが間抜けである。著者の兄はゾルゲ事件に連座した尾崎秀実であり、著者自身も当然官憲の監視を受けていただろうに。2022/03/18

とめきち

2
菊池寛は、大衆を楽しませるために、あえて平易な言葉を使って、読みやすくて面白い小説を書いた。これが新聞小説の礎になった。当時は、そのような小説を叩く者もいたらしいが、そんなのも気にせず、新聞小説を書き続けた菊池寛の生き様が素敵だ。菊池寛の小説には、「ぎくっ」という言葉がよく出てくる。「文豪がこんな俗っぽい言葉使うのかな?」と当初は違和感をもったがこの経緯を知ったら納得。この前、妻に「二郎に行ったでしょ?」と聞かれた時、「ぎくっ」を使ってみた。すると、「ぎくって言う人初めて見た。」と言われてしまった。2023/04/22

笠井康平

0
必読どころの話じゃねーぞ。2011/07/06

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