内容説明
尺八の煮物、カレー風呂、豆腐の擂粉木、メロンのぬか漬け、泥鰌だしの素、イトコンニャクのざるそば……、ペンを素人庖丁に持ちかえて料理研究一直線。圧倒的な好奇心と猛烈な情熱を傾けて、唯一無二の味を追求する。食物料理本の新たな名著として輝く、稀有な一書。講談社エッセイ賞受賞作品。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ウチ●
2
近年の嵐山作、「悪党芭蕉」「文人悪食」「文人暴食」等の素晴らしき作品の数々に込められた切実さには驚かされるばかりですが、初期の作品にして既にそのエッセンスの萌芽があちこちに散りばめられた快作。「昭和軽薄体」などと興味本位の括り方をされた時期から早四半世紀が経過しましたが、その文章のセンスとリズム感は解説で山口瞳がべた褒めしているとおり現在でもピカッと光っております。食べ物を窓にして人間の心の深淵をチラッと垣間見せてもらいました・・・。2012/11/28
のりじゃん
0
長いことかかって、読んだ。色々と食べ物には興味深いが、真似はできないなぁー2015/05/23
クジラ
0
食いしん坊エッセイ。自分も食べ物が好きだぁ、と思っていたが、世の中にはもっと突き詰めている人がいるんだなぁ、と思った。最近、疲れて生命力が衰えているからか、響く部分が少なかった。多分、自分の問題だろう・・・。2011/01/21
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