内容説明
築地八宝亭一家四人殺しに始まり、40年間に80数件の殺人事件を手がけた名物刑事が、明らかにする捜査の実態、そして警視庁の組織とは? 趣味人として内外に人望を得、美学を貫いた生涯を、みずから語る異色の名著。高村薫、出久根達郎、宮部みゆき、小杉健治ら作家とも交流の深かった、警視庁刑事の40年の秘話が、いま明らかにされる!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カザリ
32
話が古すぎて、逆に異世界の出来事のようだった。この時代を生きた人ならば、時代の移り変わりがわかっただろうに、完全に昔すぎないがゆえに、かえってつかみづらい戦後。2017/03/12
Shinichi Motoyama
2
警察小説好きが高じて手を出してしまいました。名誉や出世が目的では無く、ただ自分のデカとしての生き方を貫く昔気質の刑事の生態が少しだけ判りました。ただし興味のある人だけが読めば良い趣味の「自伝」ですね。警察隠語も満載です。2013/12/03
・
1
1948年から88年まで警視庁刑事をつとめた人の取材型自伝。内務省管轄→国家地方警察→警視庁(現在)と組織が改編し、時代も変わるなかの思出話は錯綜しており面白かった。現代はどのような職業も型にはまっており安定しているが、作者が働き始めた頃は戦後間もないカオス。浮浪児、売春婦がいっぱいいたらしい。別の人の本で、「戦後すぐは、免許持っていない謎の軍人あがりの教師がいっぱいいた。指導もメチャクチャ」と書かれていたのもあながち嘘ではなさそう。同時に、人の暖かさもあったらしい。こんな自伝本を、もっと読みたい。2017/01/10
shiaruvy
0
関連:「刑事一代(佐々木嘉信)」2011/05/31
いちはじめ
0
元刑事の回想記。縄張り意識だの同僚との競争心だのきれいごとではないことも書いてあるのが良い。2003/04/03
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