内容説明
NHK大河ドラマ「いだてん」で話題! 天狗倶楽部と押川春浪の痛快珍談・奇行! 日本に野球や相撲を広めたスポーツ社交団体「天狗倶楽部」。その中心人物・押川春浪と周囲の人々の抱腹絶倒のエピソードの数々!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
たくろうそっくりおじさん・寺
77
大河『いだてん』に登場する三島弥彦(生田斗真)が所属する「天狗倶楽部」の実話を随想的に。書くのは今年の1月4日に亡くなられた横田順彌さん。読んでいて、十代の頃『快男児 押川春浪』を徹夜で読んだ事を思い出した。私は筒井康隆の読者だったので、笑いのあるSF作家である横田さんの本も手に取った。死なれてみて「偉い人だった」と思わざるを得ない。『日本SF古典こてん』は「面白い古本」というのも教えてもらった(この本をパロディした同人誌を『本の雑誌』で讃えていたのも偉かった。パロディしたのが後の「と学会」だったはず)。2019/03/04
猫丸
18
本年二月刊。追悼フェアを当て込んだみたいでアレなんだが、ヨコジュンの本は入手しにくくなっているため購入した。押川春浪を中心とした明治バンカラ列伝。みんな破天荒で早熟だ。数々の武勇伝に彩られた人物が未だ二十代だったり。かなわんなあ。意気に感じ、損得抜きに連帯する。日本にかつて存在した書生天国に羨望しきりである。とかく文学史は官学あるいは学習院を中心とする傾向があるが、早稲田の役割を再認識させられた。2019/05/10
サケ太
16
明治に実在したとつけむにゃあ(とんでもない)男たちに驚愕!大河ドラマ『いだてん』に登場したスポーツ同好会“天狗倶楽部”。その創設者である押川春浪を軸に、交遊関係、逸話が書かれている。明治の人々の破天荒なエピソード。話が飛んで飛んで、盟友中川臨川に小便を飲ませた話から、井上馨の人物像、野球に相撲、テニス、小説に絵画など、非常にとりとめないが、故に奇妙なエネルギーを感じさせる。明治から大正まで、価値観に対する抑圧や人々の鷹揚さ。自転車での無銭世界一周、世界に進出した娼婦など情報量が多すぎる!2019/02/28
ジロリン
15
肝心の天狗倶楽部の組織とか具体的な活動とかはほとんど分からなかったがw明治の若者~知識人の破天荒ぶりは楽しめた。無銭旅行で世界一周とか・・・どんだけワイルドなんだか!<日本SFの祖>押川春浪も、理知的でヲタク気質な人だと勝手に想像してたのだが・・・いやはやワイルドだぜぇ~wいやいやここはやはり<バンカラ>と呼ぶべきか。2019/05/21
六点
13
この1月急逝した横田順彌による、「天狗倶楽部と明治社会のインテリネットワーク」紹介本。この本なくして今年の大河であのうざい集団が大筆されることはなかったのであろうと思う。押川春浪と「天狗倶楽部」は横順によって再発見されたものだし。大は「世界一周無銭旅行」から小に至っては「大洗→糸魚川直線遠足」という『魁!男塾』のような企画までやっている変な人達である。各章に出てくる人物がそれぞれが小説になりそうな魅力的な存在である。人の創造力というか面白いことをしたいという意志は時代を超えるものであると教えてくれる。2019/03/08
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