内容説明
政治家の汚職など,誰もが気になるニュースを題材に政治学を学べる入門書。複雑な問題でも単純明快に解きほぐすゲーム理論の醍醐味を味わえます。多くの身近な具体例や演習問題のほか議論の題材も各章に用意し,副読本としても使える構成に。
目次
Introductionゲーム理論という視点
Part I:選挙と政治
chapter1 低投票率──人々が投票するのはなぜか
chapter2 選挙競争──誰の意見が政治に反映されるのか
chapter3 汚職──政治家の汚職を減らせるか
chapter4 連立政権──政党間協力は野合か
Part II:情報と政治
chapter5 政治家の資質──良い政治家を選抜できるか
chapter6 選挙運動──選挙費用は公費で賄うべきか
chapter7 メディア──報道の自由は確保されているか
chapter8 脱官僚──政治家が政策決定をするべきか
Part III:世界と政治
chapter9 政治体制──なぜ独裁者は邪悪に走るのか
chapter10 民主化──なぜ民主主義に移行するのか
chapter11 戦争──なぜ戦争が起こるのか
chapter12 平和──戦争を避けることはできるのか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
バーニング
3
細かなモデリングや計算をじっくり読んだわけではない、選挙と政治を扱ったパート1と、最後の戦争、平和それぞれの章を特に面白く読んだ。いずれの章でもフォーマルモデルの論理的な明快性が有効な議論の筋道になっていると感じる。2023/06/19
本命@ふまにたす
2
ゲーム理論、フォーマルモデリングを活用した政治学研究の入門書。具体的な問題が多数取り上げられており、やや高度な政治学自体の入門書としても読めそう。モデルを用いた議論に関しては、高度な数学は用いられていないので、丁寧に論理を追っていけば事前知識なしでも読み通すことが可能。2022/04/11
Ryueno
2
簡単なゲーム理論の概念を説明しつつ、これまでの政治学の中でゲーム理論を使った理論構築がどのように行われてきたかを説明する教科書。ゲーム理論は「現実がどうであるか」を直接説明するのではなく、「仮定したルールのもとで、目的の達成を目指すプレイヤーは、どのように行動するインセンティブを持つか」を考える手段なので、実証分析に入る前のモデル構築に有用なアプローチとなる。モデルの妥当性が失われないように、ゲームのルールをどう仮定するか、各プレイヤーの目的をどのように設定するかがポイントになると思う。2020/04/29
M.R
1
政治における様々な出来事をゲーム理論を用いて分析していく本著。政治家や有権者の意識や性質といった定性的な議論ではなく、ゲーム理論を用いることで構造的な原因の存在を気づかせてくれる。分析ツールとしては非常に簡易的なものだが、ある程度しっかりと分析出来る所に驚きを感じた。2022/07/26
ミガーいち
1
政治学にゲーム理論を当てはめることができるとは思わなかった。星32020/08/28
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