山と溪谷社<br> スヌーパー 君がいた40日 避難所の学校で起こった小さな奇跡

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山と溪谷社
スヌーパー 君がいた40日 避難所の学校で起こった小さな奇跡

  • 著者名:丹由美子
  • 価格 ¥1,056(本体¥960)
  • 山と溪谷社(2019/03発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784635330763

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内容説明

3.11 未曾有の揺れと巨大な津波が東日本を襲った。石巻の渡波小学校では、家を失った数十人と一匹の犬が同じ教室の中で避難をしていた。
なぜ大型犬でも一緒に居られたのか?それはスヌーパーが狭い教室の中、なくてはならない存在だったから。
犬と人とを結ぶ感動ストーリー!

2011年3月11日、東日本大震災が発生。
ほとんどの避難所では「ペットが飼い主(人間)と一緒の部屋で避難生活を送ること」(同行避難)は禁止がルールでした。
しかし、この地震で大きな被害を受けた宮城県石巻市の避難所となった渡波小学校では、奇跡ともいえる同行避難が可能になりました。
そのきっかけをつくったのはゴールデン・レトリーバーの「スヌーパー」でした。

スヌーパーは、石巻市の警察署から委任状をもらい、交通安全運動などで活動していた賢い犬でした。
とはいえ、大地震を理解していたとは言えないでしょう。それでもスヌーパーは飼い主とともに冷静に行動しました。

災害マニュアルにあった「同行避難禁止」が伝えられたとき、
一緒の部屋で暮らす被災者たちからは
「この犬は人間の子供よりも利口よ」「この子が頑張っているおかげで私たちも頑張れるのよ」
と同行避難禁止を撤廃する声があがり、同行避難を可能にしたのです。
その理由は1つ。スヌーパーが避難で暮らす人びとの心の支えとなっていたからです。

この本では、スヌーパーと飼い主の阿部康子さんにスポットを当てながら、
飼い主と犬の絆、さらには被災者と犬の絆――避難生活という究極の状態にあっても、犬は人々の心を救う尊い存在であること伝えています。
と同時に、同行避難できるようにするためには何が必要かを取り上げます。
地震列島日本、どこで、いつ地震が起きるか分かりません。
同行避難というテーマは大きなテーマです。
この本は人間と犬の絆はもちろん、飼い主の心得、地域の準備を考えさせる1冊です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

timeturner

7
東日本大震災発生時に石巻市の避難所で40日間を人々と暮らしたゴールデンリトリーバーの話。ペットを本当に愛しているなら日頃からきちんと躾けをしておくことが大切だとよくわかる。2021/11/19

四萌山華輝

2
この書籍を嫉暴露( #ネタバレ )を恐れてアプリ( #Bookmeter )内に留めるのは、非常に勿体無い上に、 #SNS (ソネサ)に #Shear して繋が無いと…売り込みも出来無いので、浅識な一考(せんしきないっこう‥浅い知恵からの考え)からしても、やはり売り込みが必要な書籍なので…際疾(きわど)い範疇で…改行後に…。 人間同士でならば、厳しい中で老犬とその飼い主と罹災した避難者達との、心温まる #Documentary でした。もう他界されたので…是非来世では…多幸な個生を…。

ゆかり

1
愛犬との出会い、しつけ、そして震災において避難所で過ごした日々の記録。人の命が優先される中、人々と過ごせたのは、事前にきちんとしたしつけを受けていたこと、10歳の老犬であること、飼い主ご夫婦が率先して避難所内の活動をしていた等がある。それらが周囲の理解を生み、いつしか愛犬は癒しの存在にもなっていく。あとがきに動物病院の獣医師のコメントで「家族」の一員から「社会」の一員として育てることが、結果的に動物を家族として守れるとあった。動物アレルギーの人もいる、全てに万能な対応はない。が、多様性と配慮は意識したい2021/10/21

おけい

0
思っていたよりずっと深い話だった。特に津波の描写はすごくリアルで、考えさせられた。読み終わった後、すごく心が暖かくなった気がした。2021/08/01

くま美

0
同じ犬種を飼っているので、スヌーパ―と愛犬を重なり涙。2019/05/14

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