内容説明
「ボルネオで世界最大のドングリを拾う」長年の夢を叶え学校に戻った僕を、同僚や生徒からのたくさんの質問が待っていた。ドングリって何? 「ドングリの木」があるの? 果実なの、種子なの? ドングリについている帽子みたいなやつって何? なぜドングリからは虫が出てくるんだろう? 生物教師が拾いながら、食べながら考えた「ドングリの謎」。楽しいイラスト多数。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
41
マテバシイについて詳しく書かれていて、ドングリとしては珍しく、食用になることが耳新しい。しかし身近にある木ではないので、試してみることができない。地域差なのだろうか。そして世界のさまざまなドングリ。植物が生きていくためにとる戦略は、まるで考えて進化しているようで、実に興味深いものがある。これもたとえば中立説で説明できるだろうか、とふと思った。2018/05/31
Shoji
33
どのページを開いてもドングリだけ。とてもニッチな本だ。ドングリを拾いながら考えたこと、ドングリを食べながら考えたこと、そして結局こうなったの3章から構成されています。私は山歩きを趣味としており、著者によるフィールドワーク中の気付きを綴ったページは興味津々でした。私事ですが、家内の勤め先が森林環境や林業技術に関する職場でして、職員さんは樹木のエキスパート揃いのようです。かような関係で、様々な種類のドングリを乾煎りして塩を振ったものを食べたことがあります。意外に美味しいものでしたよ。2024/08/04
ホークス
31
ドングリって確かによく分からない。果肉はないの?花は咲くの?食べられるの?クリやクルミはドングリじゃないの?著者は研究者の目線で、でも丁寧に教えてくれる。ほっこりする文章。著者自筆の挿絵もいっぱい載っていて、これが素朴かつリアルで味がある。眺めているだけで楽しい。本全体から著者の人柄が滲み出ている。一番驚いたのは、鳥や哺乳類が冬に備えて食料を貯める習性を利用して、種(ドングリ)を広く撒いている事。様々なせめぎ合いと可能性が世界には満ちている。2019/09/02
ばんだねいっぺい
31
子どもの頃、ポケットに詰めたドングリ。そのドングリについて、えんえんと語られる。食べてみたり、拾ったり、定義やら、ハカマの謎、渋(タンニン)について、豊作と不作の話などが楽しげに続いてく。面白い、ファーブルのくだりには、はっとなった。あった、あった、そんな話と思った。2019/07/30
風竜胆
8
たかがドングリ、されどドングリというところか。本書はそんなことに、改めて気付かせてくれる。 2013/06/15
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