内容説明
混迷の時代に現れる革命家。彼らの語った壮大な理想とその言葉、その生き様はいまもわれわれを惹きつけてやまない。近代を切り開いたフランス革命にも、多くの革命家が現れては散っていった。彼らは何を夢見、何を求め、何を成し遂げたのか。真に変革をもたらす者とそうでない者はどこがちがうのか。そもそも人はどのようにして革命家になるのか。志を抱えつつも、時に転び、時代に追い越され、時に皮肉な結末を迎えてしまったフランス革命の志士たち。彼らの肖像を通して、変革の時代をいかに生きるかを考える。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あなほりふくろう
17
小説フランス革命読後のこれなのだがどうだろう、小説であるはずの佐藤版の方がずっと彼らをフラットに描いていたように思う。もちろん1789年の革命家ひとりひとりは素晴らしく魅力的であり読み物として非常に面白かったのだけど、「偉大」とまではどうだったか。彼らは当時の人々を救ったか?ちょっと持ち上げすぎな気がして鼻についたけど、きっと入門書としてはこのくらいの方がいいのだろう。2013/11/09
スプリント
12
理想が高すぎたゆえに破滅したロベスピエールや熱血漢ダントンなど魅力的な人材が多いフランス革命について人物評を中心に解説しています。2018/01/31
はなよ
11
図書館から。正直言って今までナポレオンぐらいしか知らなかったけど、沢山の革命家の上に今の生活が成り立ってるんだなあ、と改めて実感できた。個人的に気に入ったのは「世の中が変わらない事を願い、「革命」と名がつくものすべてを忌み嫌うものがいるけど、この人達が変わらないことを願っている社会が、実は、すでに革命家たちによって変革された社会なのである」という一文で、これはフランスだけでなく、日本でも当てはまると思う。2017/12/10
やまやま
10
フランス革命自体の話は他の著者の描きぶりと大同小異で、何か一冊読んであるとずいぶん理解が早いかなと思いつつ、興味深かったのはテルミドール派の人々のところで、「世を渡る日和見という生き方」と副題がついている。要はクーデター首謀者たち、タリアン、バラス、フーシェたちは何を考えていたのか推理しているのであるが、彼らを酒池肉林の享楽にふける俗物として単純に整理しすぎる傾向も感じる。ちなみに、タレーランはテルミドール派には入れていない。シエイエスとナポレオンが登場するまで、正に苦笑に堪えない間奏曲である。2021/05/23
Riopapa
8
フランス革命の主役たちについて詳しく、わかりやすく書かれている。ナポレオンでフランス革命が終わると考えたことはなかったが、つながりがよく分かった。2017/08/03
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