誰にも死ぬという任務がある

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誰にも死ぬという任務がある

  • 著者名:曽野綾子【著】
  • 価格 ¥682(本体¥620)
  • シティブックス(2019/03発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784198937942

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内容説明

誰にも平等に訪れる「死」について書かれた含蓄深いエッセイ。
貴賎、男女、善人、悪人、そして老若を超えて「死」は訪れる。
事故や突然死といった、前もって知ることのできない「死」はともかく、人は病気や老齢になることで徐々に死に向かうことを自覚していく。
そのとき「死」をどうとらえるか。
キリスト教者として神の存在を信じ、神への感謝の日々を持ち、世界各地で人だけではなく動物や植物の「死」を目の当たりにしてきた著者ではならでの生死感は、読む者の心をうつ。
死に向かう心構えを綴る名エッセイ集である。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

templecity

10
曽根綾子の死に対するエッセイ。昔は、幸せが当たり前の状態ではなかったが、今は、周りはそこそこ幸せな状態。 2022/04/16

ken

3
クリスチャンである筆者は従容と死を受容しようとする態度を見せる。死は次世代のために引き受けるべきものであると一面において寧ろ肯定している。その根っこには自己犠牲というキリスト教特有の倫理観がある。なるほど最もだし、自分自身そうできたら良いとは思う。しかし実際は、遠藤周作やキューブラーラーロスでさえそうだったように、死を受容する前の強烈な「否認」や「怒り」は誰もが抱く自然な感情だろう。その時、筆者がいうように神との対話(存在を疑うことを含めて)をしてきたことは、死の需要に際して大きな意味を持つと信じたい。2015/10/22

やんこ

1
信仰する宗教があるのは実はとても心が楽なのではないか。人間に平等に与えられたのはいつか死ぬということだけ。健康寿命家族すべて不平等。修道女だからこそ他とは逸した経験の数々。「人間、誰でも最後は負け戦」と言いながら、この世の一人の人からでも「はらわたされる」ことがあったらその人は「死んで死に切れる」と結ぶ。モミジと一粒の麦、ムッソリーニ、カトリックのお墓の話が印象的。食欲がなくなりなおそれが辛いと病人がいうようになれば自らが生を拒否している状態、生命が自然に尽きていい時、これを読んだ瞬間、ガツンときた。2015/01/05

Y. Oyama

0
80歳を超えた著者だから、死について真正面から見つめた考え方なのだろう。若い時には思いも及ばない。最後に後悔しない生き方をしたいものです。2014/02/24

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