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内容説明
イスーン国の王さまは、イスが大好きで色々なイスを集めています。ある日、もっといいイスを集めたいと思った王様は、一番いいイスを決める「いいイスコンテスト」を開催することにしました。その知らせを見たイスたちは、我こそは、とお城を目指しました。同じように、コンテストに参加したくなったのは、おばあさんに新聞を束ねてしばってもらった「しんぶんのタバー」です。他のイスと同じように、お城を目指しますが、途中、他のイスたちに「きみは、イスではない。ただのゴミだろう」と言われてしまいます。それでも、タバーは前に進み、途中、あしが折れたゆりイスや、バネが飛び出たソファーに出会うと、励ましたり、自分の新聞やひもを使ったりして助けました。お城の人を呼ぼうと急いだタバーは、到着すると同時に力尽きてしまいますが……!? 自分のことだけでなく、他人を助けようと行動できる思いやりが感じられる、心温まる幼年童話。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シナモン
105
図書館本。おばあさんが紐で束ねた新聞紙の「タバー」。イスーン王国のお城で開かれるイスコンテストに向かう道中、いろんなハプニングに巻き込まれて…。新聞紙の束=タバー=椅子、この発想には参りました。自分をからかった相手でも、その人が困ってたら当たり前のように助けるタバー。素敵でだな。新聞紙っていろんな使い道があるんだなー。2019/11/04
☆よいこ
53
児童書。「いいイスコンテスト 国中からイスを募集して、一番いいイスを決めるコンテストを行う。自分が一番いいイスだと思うものは、十日後お城へ来ること」王さまはお知らせを新聞に載せた。それを見たのはタバー。新聞紙を重ねて束にして、紐でしばったタバーはおばあさんから「お前はいいイスだ」と言われていたので、コンテストに出たくなった。紐をしっかり結び直してもらい、タバーはお城に向かって旅立つ。タバーは途中で様々なイスに出会い、困ったイスを親切に助ける。▽低学年向け。タバー作ってみようかしらw2019/10/30
chiaki
30
イスーン国のイス好きの王さまは、国で一番いいイスを決めるコンテストを開催。知らせを見て参加したくなったのは、おばあさんの座りやすいイスとして活躍する新聞の束「タバー」。コンテストへの道すがら他のイスたちに「きみはゴミだ」と罵られながらも、ケガを負うイスたちを次々に助けるタバーの勇気と優しさに胸が熱くなる。美しい自己犠牲のお話し…で終わらずに、あったかい気持ちになるのは、きっと主人公が新聞のタバーだから。クスリと笑えてほっこりする。『せなかのともだち』の作者、萩原弓佳さん。今後も追い掛けたいと思います!2019/08/15
ちぃ
21
新聞って色々使えるね。2019/06/06
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
12
おばあさんが新聞の束を紐でしばったら、新聞のタバー。いつもおばあさんに「いい椅子だ」と褒められています。そこへ王さまが『いいイスコンテスト』を開くことになり、タバーもコンテストに出ることにしました。お城までの道中で出会う椅子たちは、タバーのことを椅子と認めてはくれません。でもへこたれないタバー。2019/09/19
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