内容説明
初めて自分の作品が一冊に纏まって本屋の店先に並んだときの喜びと戸惑い、主婦業をしながら台所の片隅で原稿執筆をする日々の中で繰り広げられる、編集者との軽妙なやりとり。時代小説家の日常とは……。生まれてからずっと住みつづけている函館の地、日々の暮らしの中で心引かれたできごと、江戸時代への思い……。本書は、10年にわたって、書き綴ってきたエッセイを集めた、著者、初のエッセイ集。ウエザー・リポート(天気予報)をもじったタイトルの通り、熱く語っていたり、冷めていたり、そのときどきで違うさまざまな気分、さまざまな素顔がつまった一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
onasu
30
息子らの学費は執筆料で賄ってやるよ、てなかなかに勝ち気な宇江佐さんの97年〜07年のエッセイ。 ワープロの使い始め/宇江佐流には笑、携帯の購入、て辺りはひと昔前も後日の書き添えには笑。 ところが、当時書かれた作品の話しになると、そうは感じない。江戸の世に、いつ触れようが昔日のこと、それもあるけど、執筆時の時勢を描いたものは古びるのだとか。 エッセイはすべからく自慢話、宇江佐はウエザーのもじり、とあとがきでも威勢がいいけど、年波にため息もついているよう。 宇江佐好きなら、どうぞ。続編は後日にでも。2014/02/28
楽駿
29
川崎図書館本。タイトルからして、笑かして下さるところが宇江佐さん。ごくごく、普通の主婦感覚で、しかし、しっかりプロの物書きとしてのお仕事をされてきたのだなぁ、と、これを読むとしみじみ。時間がない、とか、それだけの才がないとか、言い訳をして、書かずに済ませた長い時間。私も、宇江佐さんの様に、覚悟を決めて、書き続ければ良かった。そんな風に思わせてくれた1冊。書くことを楽しめたなら、形になっても、ならなくても、後悔はないはずだから。さて、今になると、これを書きたいと思うお題が、思い浮かばない。猫の話だけは別だが2022/09/13
さなごん
23
途中でリタイア。「私なんて」みたいのが続いてて読んでてしんどくなった。エッセイから入ってだめだの人はあさのあつこさんに続いて2人目。うーん。小説を読んでからエッセイがいいのかもねえ。2015/11/24
ひさか
15
1997年〜2007年にかけて発表された119のエッセイを7章に分け、あとがきを加えて、2007年12月に刊行。作家業のこと、世相のこと等々を歯切れ良く、語る宇江佐さんは、楽しそうに見える。小説と同じく、エッセイも一級品だ。2016/03/08
柊
12
「宇江佐」さんをずっと「うえさ」さんと読んでいた。「ウエザ・リポート」というエッセイを書くため、ペンネームを決めるとき「佐」は濁音にされたとか。「私はとりあえず頑張っている。あんたらも頑張りなはれ。」とあるが、パキッとした気の強さが随所に感じられるエッセイだった。2013/04/26
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