内容説明
草創期のテレビ番組に関わり、作詞家としても戦後の数々のヒット曲を生んだ放送作家の著者が、わかりやすく「いま」を読み解き、この混迷深い時代に何を希望として生きるべきか探る渾身のエッセー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
30
面白くする努力が足りない学校(33頁)。想像力が創造力になる(37頁~)。ラジオも読書も大切(38頁)。小沢昭一 的こころは権力にさからい、戦争を否定し、その上で笑わせてくれた貴重な番組(61頁)。 古典落語は話芸、新作落語は話術(165頁)。 2015/03/27
けんとまん1007
8
タイトルは、大好きな井上ひさしさんの言葉。これは、あらゆることに通じるのだろうなと思う・・・が故に、とても深い言葉でもある。やさしいことを、難しく言う人は多いと思うし、メデイアを賑わすのは大抵、そういう人たちだと思う。それをベースにした、永さんの言葉もまた、奥行きがあると思う。自称「男のおばさん」というのを耳にしたこともあるし、ある意味、ピッタリだなと。それにしても、永さんを取り巻く人たちの、なんと素晴らしいことよと思って、それが、明快な答えでもあると思う。2014/03/22
しゃんしゃん
6
番宣のコラムをまとめた本。ラジオという媒体の申し子とでも言える超人。作り込んだテレビではなく、そして台本を読むだけのラジオではなく、自分の言葉に責任の持てる媒体はラジオ。原則としてテレビに背を向け「話術」を磨きあげてきた第一人者。パーキンソン病に侵されながらも一筋に50年以上のキャリアを刻んだ。タイトルの「むずかしいことを やさしく やさしいことを 深く 深いことを 面白く」。これが出来れば一流の人物なのだろう。2017/04/20
みけのすずね
6
先月亡くなった永六輔さんが、7年前から約4年半書きためられたコラム集。TVやラジオを心から愛しておられますね。「パーキンソンのキーパーソン」と自ら言った永さん、身体の不自由さを感じさせないおもしろいお話の数々を、ありがとうございました。2016/08/02
aloha0307
4
表題...なんて素敵なことば 作者は永六さん。 いまパーキンソン病に罹られているが、なんともバイタリティ豊か&そしてとても優しい。また永六さんの周りの友人の素晴らしいこと。 とくに松島トモ子さんの歩みは調べてみたくなったよ。2014/05/06
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