友情だねって感動してよ

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友情だねって感動してよ

  • 著者名:小嶋陽太郎【著】
  • 価格 ¥1,408(本体¥1,280)
  • 新潮社(2019/03発売)
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  • ポイント 360pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784103520610

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内容説明

優等生で日和見主義の「僕」とガールフレンドの吉川、人形の〈はるちゃん〉と会話するクラスメイト・湯浅の一筋縄ではいかない友情関係を描いた表題作をはじめ、三人の男女が紡ぐ“あの頃”の全て。20代の著者が執念で描く、いま、そこに確かに存在する若者たちの情動と煌めきが詰まった、生傷だらけの全6篇。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ででんでん

91
表紙とタイトルに目を眩まされて、なかなか読みはじめられなかったが、これは読めてよかった。ひりひりと、ぐさりぐさりと、痛いものも暖かいものも染み込んでくる。「或るミコバイトの話」は爽やか。「恋をしたのだと思います」…支配され続けてきた人生を生きなおすスタートになれていますように! 「象の像」は、とても怖いが、リアルにありそうに思えるところが妙に腑に落ちて、そこがまた怖くて、そして暖かくもあった。横澤くんすばらしい。皆さんがよかったと書いておられる「放課後ひとり同盟」も読んでみよう😊2019/06/19

うどん

65
青春でしたー。2018/11/05

sayuri

44
「甲殻類の言語」 「ディストラクション・ガール」「或るミコバイトの話 」「象の像」「恋をしたのだと思います」 「友情だねって感動してよ」6話収録の短編集。1991年生まれの若い作家さん。始めましてだったけれど言葉のセンスが絶妙で好きな文章だった。少しのファンタジーに幾ばくかのリアルが加わり、若者たちの自意識やプライド、揺れ動く気持ちが細やかな心理描写で瑞々しく描かれていた。「或るミコバイトの話 」には、すっかり翻弄されてしまったが、それもまたオツな感じで面白かった。これからも読んでみたいと思えた作家さん。2018/10/13

mincharos

40
はじめましての作家さん。浅野いにおの表紙に惹かれて。思春期の若者の心の描き方が生々しくて、リアルな感じがすごく好き。恋と友情と青春の6編。みんなそれぞれが自分と真摯に向き合っていて、好感が持てる。言葉のセンスも好きだったなぁ。ミコバイトの例え方とか。ファンタジー&スリラー的要素もいいスパイスになってる。ストーリーにひねりがあって、予想外の展開なんかも読んでいて楽しい。表題作はなかなかに考えさせられた。はるちゃん。神楽坂は昔たまーに走ってた。街の雰囲気がすごくよくて、走ってるのが楽しかったなー!2018/12/06

よっち

38
願いを叶えてくれる青木神社を軸に据えて三人の男女が紡ぐ崩壊と再生の軌跡を描く6つの連作短編集。三人の幼馴染の複雑な距離感、幼馴染の女の子が同級生をいじめる理由、巫女のバイトをする女子高生と友人を巡る三角関係、彼の言いなりだった彼女が惹かれた男、留年大学生と別れた彼女への思い、彼女と付き合い始めた彼が気になる同級生と、三角関係の優越感と卑屈な思いが入り交じる不安定な距離感が描かれていて、大切な存在を失いたくないという想いが生々しくて、切なくほろ苦いけれどそれだけでは終わらない読後感はなかなか良かったですね。2018/10/22

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