内容説明
ポルトガルのビーチでパトカーに乗せられ、新宿ゴールデン街でなぜかフィンランドのヘヴィメタバンドと意気投合し、仕事場では愛する猫に癒される──。それら全てが作家・吉田修一の一日。そして、『悪人』『怒り』などベストセラーを生み出し続ける彼の素顔なのだ。ANAグループ機内誌『翼の王国』の人気連載をまとめたエッセイ集第三弾。本書を手に取ったあなたは、きっと旅に出たくなる。
目次
風邪を引いた猿
草食男子はブルーベリー狩りへ
深夜の友情
月夜のダイニング
外国の友人が教えてくれる日本の名所
ポルトガルのビーチでパトカーに乗る
各国のバラエティ番組
パリで伊集院静を真似る
旅行が上手い人
成田空港リムジンバスのスタッフさんへ
ダイアログ・イン・ザ・ダーク
ドン・ペリニヨン三昧
フィンランドといえば、湖とヘヴィメタ?
世界遺産の島と、じゃない島
いい風を知ってますねぇ
別府でタイ古式マッサージに開眼
内蒙古でホーミー
豆乳、揚げパン、牛肉麺!
日本酒が似合う声
舞台裏の俳優
雪のわすれもの
三朝の湯で願う
時間を舐める
人の背中
あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のぶ
87
全日空の機内誌「翼の王国」の連載を一冊にまとめたもので、160ページ程度の本なので、すぐに読めてしまうが、いかにも機内で読むにふさわしいような肩の凝らないエッセイ集だ。内容は吉田さん自身の旅の体験だけでなく、日常の何気ない事を織り混ぜて綴られているが、そのバランスが絶妙だ。ポルトガルのビーチの事から、新宿ゴールデン街の事、飼っている猫との日常やらさまざまだ。吉田さんのエッセイは初めて読んだが実にうまい。優れた小説を書く作家の文章だと思った。本書以外にも出版されているようなので、ぜひ読んでみたい。2019/02/15
papako
73
吉田修一ANA機内誌連載のエッセイ集。旅や温泉の話が多い。そんな旅の中から作品達がうまれているんだと思うとうれしくなります。残念ながら、連載中の、いやもう20年近くANAには乗っていないので、あとがきで書かれているような、知っている文章を見つけることはありませんでした。2019/03/04
keroppi
70
吉田修一さんのエッセイ集。ANAの機内誌に書かれたものなので旅の話が多い。行く先々での話が短編小説を読んでいるようだ。その感性の豊かさ、人を見る眼の優しさ。吉田さんのエッセイもなかなかいいな。2019/04/03
佐島楓
52
まじめで実直な方なのだろうと筆から想像いたします。そういえば、最近旅をしていない。2019/01/21
pohcho
48
ANAグループ機内誌『翼の王国』連載のエッセイをまとめたもの。吉田さんは以前NHKのネコメンタリーで見た、まったく生活感のない暮らしぶりが印象的で、どこか浮世離れした、近寄りがたい雰囲気のある人かと思っていたけれど、エッセイを読むと気さくで優しくて、親しみやすい方なのかと。台湾グルメに温泉にタイ式マッサージ。とても楽しそう。私も一緒について行きたいくらい(笑)。ちなみにホーミーが歌える編集さんてすごい。 2019/02/13
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