内容説明
これを知れば、周囲も当事者も楽になる!
大人になってから発達障害が明らかになる人が増えています。
そういう人は、もともと発達障害の要素をもっていたのに、それに合った育て方をされていないため、こじらせてしまって二次障害に至っている人も少なくありません。
そんな発達障害をもつ人の思考パターンは、一般の人とは大きく違っています。外見的には同じ常識を共有できる仲間に見えますが、じつは、話の通じない外国人のようなものです。
その違いを知らずに接してしまうから、齟齬が起きるのです。
そこで、発達障害をもつ人は、何をどう考えているのかを説明しつつ、「身のまわりが片付けられない」「時間が守れない」「企画書が書けない」などの困りごとに、周囲の人たちはどう対処していけばいいかを、具体的に説明します。
周囲がフォローすることで一般社員などの負担が重くなってしまうなら、もちろん配置換えや転職を視野に入れなければなりません。あるいは、本人が手帳を取得して、福祉的サービスに移行したほうがいいと思われるケースもあるでしょう。
こうした厳しい「現実」についても説明する、他の発達障害本とは一線を画する内容です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kanki
21
「違う種族」と捉え、同じ常識を求めない。日本とイタリアくらい。2次障害、すぐ怒る、すぐ落ち込む。自立スキルとソーシャルスキル。分かりやすく、とてもためになった2024/03/14
tenori
15
簡潔かつ専門的なことについても比較的優しい言葉で解説されているので読みやすい。本書でも書かれているように発達障害は線引きが難しいし、完璧な人間はいないと思っている私にとっては、どんな人を標準とするのかで誰しもが障害の枠に含まれるとも限らない。だからこそ、自分自身を知る上でも、読んでおいて損はしない。なにごとも排除するのは容易だ。でも、面倒だからチャレンジしないのは健やかな心身を普通レベルで持っている者としては無責任なのかもしれない。勉強になりました。2019/12/24
めん
14
「発達障害のある人との付き合い方を考える」本。わかりやすい上に、著者の言葉が暖かい。著者の本田先生が分類した「育ち方」の4タイプに首肯したのでメモ。発達障害は先天的なものと強調した上で…①発達障害の特性に応じて、必要な課題を適切にあたえられたタイプ②発達障害に対する理解がまったく得られない環境で育ったタイプ③苦手なことを克服させようと、過重な課題を与え、結果として複雑で深刻な二次障害が現れてしまうもの④本人の得意なことを伸ばすことだけを重視し育児や教育を行ったタイプ。/本田先生の他の著書も読みたい。図書館2019/11/30
貧家ピー
9
発達障害の傾向がある人の特徴と対応策例を挙げて、ストレスを最小限にする付き合い方を指南。ダメと思ったら離れることも選択肢もあると教えてくれている。診察してくれる病院や相談先も巻末に掲載。発達障害定型発達、発達障害の両者の入門書。2023/04/04
Asakura Arata
8
発達障害に関わらなければならなくなった人への本。確かに、その人に対応すると潰されると思ったら距離をとった方が良いと思う。「昇進、キャリアアップの暗黙のノルマ」って確かに当たり前のように存在するな。2019/10/02
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