エマージェンシー臨床推論

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エマージェンシー臨床推論

  • ISBN:9784296101719

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内容説明

救急現場で遭遇しやすい主訴から、その鑑別診断の過程を可視化!
これまで誰も解説してこなかった救急医の思考プロセスをひも解く

“救急脳”を習得できる「二次元鑑別リスト」(福井大学名誉教授 寺澤秀一)
 僕が長年やろうとしてうまくできなかったことを、望月先生がしてくれました。それは、主訴や症状から診療科を横断して鑑別診断を考え、緊急度や重症度の高い順に並べるという思考回路、いわゆる“救急脳”を教えることです。
 望月先生は、縦軸に緊急度、横軸に重症度のラインを設定して、整理しにくい多くの疾患を四象限のどこかに位置付ける新しいアイデアで「二次元鑑別リスト」を作ったのです。それぞれの主訴に関して、多くの鑑別診断を一枚で見える化したことによる、現場での使いやすさが最大の売りです。これがあればレッドフラッグが素早く把握できるため、何回も使ううちに救急脳を自然に習得できるでしょう。

救急の場での貴重なリソース(群星沖縄臨床研修センター長 徳田安春)
 最近の救急分野では、若手イノベーターが多数登場していると感じます。中でも望月先生は歴史に残るイノベーションを実現したと思うのは、私だけではないでしょう。
 望月礼子先生は、緊急度と重症度のコンセプトを組み合わせて二次元展開を行いました。一瞬見るだけで分かる幾何学平面は、救急の場での貴重なリソースとなるでしょう。本書は医学生や医師のみならず、救急救命士や看護師、コメディカル、そして患者や家族など全ての人々の手元に置いてほしいリソースとなると思います。

疾患の立ち位置を確認できる「二次元鑑別リスト」は、救急当直のお供としてもお役立てください。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とある内科医

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救急では、重症度と緊急度の高い疾患から鑑別する。そのためにはレッドフラッグに注意する。テーマとしてはシンプルだが、その精度が高い。自分も内科医として、チョロチョロと低頻度で当直はしているが、当然ながら救急医との差を実感した。救急隊の連絡から病院到着までにどこまで準備ができるか、大動脈解離と確信して造影CTをオーダーできた経験は自分にはない。ともあれ、全般に救急隊の能力が高過ぎる印象。鑑別診断に要する事前情報をもらえたことはない。救急隊への教育力も高いのだろうか、と想像した。2022/12/18

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