内容説明
白洲次郎さんは、私によくこう言っていました。「お前は良いよな、踊りのことだけ考えればいいんだから」(「はじめに」より)。2歳から歌舞伎舞踊に魅了され、37歳で梅津流を立ち上げ、歌舞伎座で15回の素踊りの会を開催。その過程で、三島由紀夫、十八代目中村勘三郎、森光子らと交流を重ねてきた。歌舞伎界、ジャニーズから絶大な信頼を受ける“日本舞踊の異才”の「劇烈人生」。東山紀之、中村勘九郎らとの豪華対談も収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
seichan
4
日本舞踊の第一人者が、白洲次郎や三島由紀夫や歌舞伎の盟友たちとの思い出を語り、白洲次郎の孫、東山紀之、首藤康之とそれぞれ対談。もともと股関節脱臼と小児麻痺で生まれ、脊椎カリエスやポリープ、ヘルニアなど大病を患い、脳腫瘍を五つ切除と凄絶な病歴。二歳七か月で道成寺にうたれてひたすら芸道へ……って、それを支えた母もすごい。 一方で、対談とかに出てくる食べ物屋とかの固有名詞に、芸の道楽に走れるのは、教養とお金にめぐまれた上流階級だけなのだなぁとも痛感させられる。とはいえ「踊りは背中がだいじ」というのはわかるな。 2020/11/07
ナポレオン井上
0
ダンサーとの対談が面白かった。2021/02/09