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内容説明
日本政治史の泰斗と古代ローマ史の第一人者による対談。近現代日本史と世界史を俯瞰し、国家が崩壊に至る過程と理由を探り、日本はこのまま崩壊していくのか、それを避けるためにはどうすべきかを考察する。「天皇制」「ポピュリズム」「政治と派閥」「安全保障」「国力」の五テーマを掘り下げて見えてきたのは、日本国の脆弱性と日本人の強さ。はたして、日本は崩壊するのか――。堂々たる雄編、ここに。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まゆまゆ
7
国力が衰退すると国家崩壊論が語られる。国力とは政治の質と政府の能力で測られる……戦後の日本から現代まで天皇制、政治、安全保障などを振り返りながら古代ローマ帝国の歴史と重ねて日本という国家を考えていく内容。今の政権は今が永遠に続くことだけを考えてるんだなぁというのがよく分かる……2018/10/03
ta_chanko
5
ローマ史の本村凌二と日本政治学者の御厨貴の対談本。ローマ帝国滅亡の原因は「経済力の低下」「国内外の混乱」「文明の変質」。現代の豊かさに安住し、課題を先送りにしている限り、衰退は避けられない。少子化・財政赤字・環境破壊・ポピュリズムなど、いずれも短期的な視野で快楽を追求した結果であると言える。今、必要なのは国家100年の計。2018/09/30
tecchan
1
日本政治史と古代ローマ史の学者が、近代日本史、世界史を俯瞰し、国家が崩壊に至る過程を探る。視点として、天皇制、ポピュリズム、政治と派閥、安全保障、国力を取り上げる。現在の日本を考える好著。2019/10/12