内容説明
「あんたにとって、新選組は何だったんだ」「夢さ。お前と一緒だ、歳」新選組局長近藤勇を支える、「鬼の副長」土方歳三。なぜ彼は「鬼」と呼ばれるようになったのか。『燃えよ剣』から半世紀。新世代の歴史作家による新選組小説最前線。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鉄之助
363
新選組は「一枚岩」自分で勝手なイメージを持っていた。が、とんでもなかった。組の公金をネコババしたり、酒癖が超悪い”大虎”や、スパイとして潜入して来た者…など。土方歳三が「どうしようもない隊だ」と、嘆くのももっとも。それが、逆に「新選組」を身近に感じさせてくれた。どうしようもない、けど魅力的な面々。隊士の中には、沖田、土方をはじめ、谷周平、伊東甲子太郎(かしたろう)などなど。今でいうイケメン揃い。「新選組女子」が群がるワケもよく分かった。(新選組は死んだ。だが、俺の新選組は死んじゃいねえ)と歳三は命を散らす2023/01/19
いつでも母さん
169
これは又、ちょっと違う感じの土方の生涯。鬼は近藤というのはピンときませんでしたが(笑)イメージが鬼=土方と刷り込まれているからでしょうか?愛すべき鬼は土方一人であって欲しい私の願望なのか?近藤がいて土方があったのは間違いない。あの頃『覚悟』などどれだけの人間が持っていただろうか。退くに退かれず突き進んだだけかもしれないが、だからこそ今もなお私達に夢を見させてくれる。幕末維新のほんの数年のこと。だが確かに彼等はいたのだ。土方の敵は常に自分の内にいたのだろう・・2019/04/25
あも
92
最大公約数の人物造形をするとこんなに退屈なのか…。あぁ、新八ってこんな感じね。原田はこうゆう人だよね~って万人が納得する描写。細部までよく調べてそのまま描かれた史実。唯一の大きなオリジナリティ発揮したところが善人土方がサイコパス近藤を嫌いながら自分が泥を被って代わりに鬼と呼ばれることで組織を守る…って、それは受け入れられんわ!にしても、どいつもこいつも印象が薄ぼんやりして魅力がない。美形の顔を数百人合成すると特徴の無い顔ができあがります。そんな感じ?最後の最後に吹っ切れるまでウジウジし続ける土方にも辟易。2019/06/15
Die-Go
67
新選組副長・土方歳三の生涯。鬼の副長と言われる所以を、友の代わりとして剣を振るう、ちょっと凡人に近い土方の姿が新しい。他の小松エメルの描いた新選組ものを読んでいると理解が早いか。終盤が駆け足だったのがちともったいない。むしろ近藤の死をもって締めくくりとしても良かったのではないかと思った。★★★☆☆2019/03/14
ポチ
60
う〜ん、感想が難しい。小松エメルの土方歳三は鬼の振りをし続け、悩み葛藤する普通の人だった。そうだったのかな…。2019/05/12
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