内容説明
エイリアンの襲来や彗星の衝突、太陽の爆発、ブラックホールの接近など、SF作品に描かれてきたようなできごとは現実に起こりうるのだろうか。もし起こるとしたらそれはいつ……? エセ科学バスターとしても名高い天文学者が最新の研究をもとに、危険でいっぱいの宇宙を縦横無尽に描きだす。
■「カール・セーガンにぶん殴られたような気がする、刺激的な本」としてアメリカでは話題に。日本でも、天文学ファンに人気の著者の最新刊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ntahima
43
トンデモっぽい題名だが、著名な天文学者が書いた真面目な本。地球が滅亡する可能性を宇宙物理学的側面から記述したもの。空間的時間的スケールがあまりにも広大なため、地震本のような怖さは全くない。むしろ奇跡的なバランスの中に危うく浮かぶ地球が堪らなく愛おしくなる。大きくなったり小さくなったり、赤くなったり白くなったりしながら百億年以上もかけて一生を終える太陽の話にはお疲れ様と言いたくなる。7千光年先からでも地球を焼き尽くす宇宙の溶接バーナー/ガンマ線バースト(GRB)。あなたがGRBで死ぬ確率1400万分の1。2010/07/29
しろくまZ
11
まず、この本は面白い。天文学者が、小惑星衝突、超新星爆発、ガンマ線バースト、ブラックホール等々、我々が滅亡に至る9つのシナリオについて、概算ではあるが数値を示しながら、起こり得る諸現象と考え得る回避策を、大真面目に論じている。個人的に興味深かったのは、太陽からのコロナ質量放出(CME)や、銀河系内で太陽系全体の公転軌道が周期的に上下動することによる銀河間宇宙線への曝露などの現象かな。著者の主張である「科学にとって最大のときめきを与え、究極の目標となるのは、理解することだ」には共感を覚える。お勧め本です。2016/04/22
J
10
★★★☆☆ タイトルからすると隕石の恐怖などと思われ、それももちろん含まれているが、太陽や宇宙の終末と言った未来の終末シナリオも含まれている。銀河系の円盤の厚みの中を我々は上下しており、円盤から顔を出した時に絶滅の恐れがあると言うのは初めて聞いて面白かった。あとは最終章の宇宙の終焉かな。時間スケールがどんなに頑張っても想像できない。百億の昼と千億の夜、どころではない未来。。2024/08/01
アキ
8
宇宙の「起源」への関心は自然と、その「終焉」にも向かいます。そのどちらも私たちには体験できない(できなかった)ものとして、「知りたい」思いだけが募ります。そんななかで出会った一冊ですが、またもや、知れば知るほど、宇宙について「何も」知らないことに気づかされました。それでも、宇宙の摂理(当たり前ですが、人の生死にまるで頓着しない!)の中で、誕生した生命の星・地球、生命のやり取りで育んできた「愛」、みんなみんな奇跡に思えてきて、愛おしくなります。2011/10/20
頼ママ
5
面白かった! ユーモア満載。〔太陽の表面重力は地球の28倍であるという説明のところで「私の体重は太陽の表面では優に2トンを超える」とあり「妻がクッキーを焼いてくれるとさらに重くなる」との補足説明も〕宇宙から様々な恐怖がやって来るのは確かだとして、でも何億年も先の話だし人類が獲得した英知で避けようもあると学びました。それにしても、こうして宇宙の終わりは予想できても、宇宙の始まりは相変わらずナゾなのですね。本当に、私達とは違う時間の流れ(というものがあるとして)の中でこの宇宙が誕生したとしか考えられません。2013/09/28
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