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内容説明
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私たちは宇宙を活用する時代に生きています。
たとえば、地球のまわりには多くの人工衛星が周回しており、それらは日々の生活を豊かに、快適に、安全にもしてくれています。
スマートフォンの位置情報などは、はるか上空のGPS衛星があってこそ機能しているものです。
そのような人工衛星を宇宙空間に打ち上げてきたのが、数々のロケットです。
ロケットは、もっと遠い宇宙へ向かう探査機も送り出し、宇宙船を運びました。
そして人類は月に降り立ち、さらに近い将来には、火星を訪れようとしています。
近年では、かつて国家的事業ばかりだったその開発が、IT技術の活用により巨万の富を得た企業の手にゆだねられる場面も増え、可能性はさらに広がりました。
他に、小型ロケットを打ち上げて科学的な観測に利用しようという民間の取り組み、無重力状態を体験する観光ビジネスの企画などもあり、さまざまな国と人が技術のかぎりを尽くす競争は、いまも繰り広げられています。
本書は、そんな開発の歴史と最前線を追いながら、写真やイラストをふんだんに使い、世界と日本のロケット50種超を解説する1冊です。
※本書は、サイエンス・アイ新書『ロケットの科学』を時系列に構成しなおし、デザインや情報を新しくしたものです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コダマ
7
かつて宇宙開発の父ツィオルコフスキーがロケットで宇宙に行ける事を計算で示した。また、多段式ロケットや人工衛星のアイディアを提案したことにより、ロシア、アメリカ、欧州でのロケット研究が始まった。現在、イーロンマスクのスペースX社やジェフベソスのブルーオリジン社のように民間の会社がロケットを打ち上げる時代になり宇宙開発は大きく変化しようとしている。本書は、ロケットの創成期の仕組みから、軍事ロケット、日本のロケット、宇宙開発ロケット、民間ロケットの技術を綴った宇宙と人類の60年史となっている。2021/07/09
学生
4
ものすごくわかりやすかった。 2024/01/15
Tomozuki Kibe
2
ロケットを見る前に予習。V2にはじまり、ホリエモンに至るロケット開発の歴史。ソ連とアメリカ型の対比のおもしろさ、(てこれを漫画で小学生向きに書いたあさりよしとおはすごいな。)2019/08/17
dahatake
1
ロケットの歴史的な進化の背景が分かる。 兵器としてと、宇宙に向けての科学の側面が隣り合っている。今は民間の時代。 やっぱり国の覇権争いは良い面と悪い面がある。 さらっと軍の上層部がその技術の価値を理解できない事があったという記載は興味深い。 日本のロケットの進化は予算の関係で最近は停滞してるそうだが、お金だけなのだろうか?技術革新を考えたいものです。ものを生み出す力はそこだと思うので。2020/12/13
sagann
1
SF読みだがロケットに関してほとんど知らなかったので読んだ。タイトルに「科学」とあるがどちらかと言えばロケットの歴史とカタログがメイン2019/05/15