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内容説明
「あんな時代もあったよね」と懐かしんで振り返ることができないここ数年の怒濤の展開。国会でも巷でも、まともな議論はなりたたないし、小難しいことを言われると、言ってくる相手に怒りを覚えるような輩だらけ。さらには、世界も日本も、バカが偉くなってしまい、それに疑問をもつことにも麻痺しちゃっている今日この頃。そんな世の中に起きた日常の変化から世界的な事象までを見渡した時評集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
192
橋本 治は、永年に渡って新作をコンスタントに読んでいた作家です。 著者の時事エッセイ、基本的な考え方が似ているので、愉しく読めました。 ユーチューブに削除要請をしている?、安倍首相のゴルフ事件の動画は現在確認出来ました(笑) https://www.youtube.com/watch?v=qNs12SdkMK0 本書が遺作となるのでしょうか? 改めて著者の著作および活動、功績に敬意を表するとともに、衷心よりお悔やみを申し上げます。2019/03/10
佐島楓
70
幼児化するひとびとと劣化する政治、責任を取りたがらない指導者で成立する国々。こういうふうに厳しい言葉で違和感や不快感を一刀両断するかたがどんどん少なくなっていってしまってはいけないのだと思う。2019/02/13
さぜん
57
平成の時代の終わりと共に逝ってしまった。次の時代も辛口で評して欲しかった。橋本さんに言われてああそうか考えなきゃと思って生きてきた。無知でバカな私は叱咤されなきゃ流されてしまうのだ。「人が死ぬこと」で人は時代の終わりを感じ取って死んでいくと書いている。橋本さんは敏感で頭の良い人だから実行しちゃったんだな。1人の作家が亡くなってこれほど寂しさを感じたことはない。「遠い地平を俯瞰的に眺めて、想像力だけを地に下して現実を低く見る」を忘れずにいきたい。2019/03/14
trazom
48
昨年亡くなった橋本治さんの最晩年のコラム集。時事的で今では賞味期限切れの内容が多いし、老醜の戯言のような絡み方に眉を顰めたくなる部分もあるが、でも、戦後生まれで、こういう毒舌の頑固親爺が少なくなっただけに、橋本さんは貴重な存在ではあった。「アナ雪」に向かって「あんなケバいツケマツ毛で、何が「ありのまま」や!」なんて、全く言いがかりでしかないけれど、改憲論議に対して「憲法とは、国民が「国家権力を縛るもの」」とか、「力ある大きな者ほど大きく譲歩すべき」など、橋本さんなりの正論が懐かしい。もうすぐ一周忌か…。2020/01/17
阿部義彦
36
孤独の鬼才橋本治さんの遺言と思って読みました。別な新書で「上司は思いつきでものを言う」がありましたがそれの時評編として読みました完全に今の日本には諦念どころか絶望しているのが分かります。「恥」を知らない世の中になったと。ネット通販と宅配便について『「不在の再配達に怒った運転手が〜」以来は、八つ当たりの方向が違う。「どこのバカがネット通販なんていうチャカチャカしたもんやってんだ!」と思う。お前の下らない買い物の為に、人が動いてんだぞ。自分で買わないで届けさせるんならその分じっとして待ってろ』便利は不便。 2019/02/16




