内容説明
ADR(裁判外紛争解決手続)は,判決手続と相俟って,紛争解決の質を向上させていく。ADR法の立案や見直しに参画し,ADR機関とも関わって,ADR全体を様々な視角から観察してきた第一線研究者による,総合的かつアクチュアルな考究。
目次
序章 ADRの在り方──司法との役割分担
I ADR法総論(その1)─ADR法の立法とその後の展開
第1章 裁判外紛争解決手段(ADR)の拡充・活性化に向けて
第2章 ADR基本法に関する一試論
第3章 ADR法の意義と今後の課題──ADR法制定直後
第4章 ADR法の現状と課題──ADR法施行後3年を経て
第5章 ADRの将来──ADR法執行後8年を経て
II ADR法総論(その2)─ADRの規格化・標準化
第6章 ADR法制とADR機関ルールの在り方
第7章 ADRの規格化・標準化の試みについて
III ADR法総論(その3)─ADR法の立法論・解釈論
第8章 ADR和解の執行力について
第9章 ADR合意の効力
IV ADR法各論(その1)─金融ADR
第10章 金融分野のADRの在り方──金融ADR前史
第11章 金融ADRの意義とその可能性
第12章 金融ADRの機能の評価と今後への期待
V ADR法各論(その2)─事業再生ADR
第13章 裁判外事業再生手続の意義と課題
第14章 私的整理と多数決
VI ADR法各論(その3)─その他のADR
第15章 医療ADRの可能性
第16章 環境ADRの現状と課題
第17章 スポーツ仲裁の意義と課題
第18章 筆界特定制度の意義と課題
VII 司法との関係,仲裁
第19章 争点整理におけるADRの利用
第20章 民間型ADRと調停(司法型ADR)の関係
第21章 仲裁判断における準拠法について