内容説明
刑法学の面白さと奥深さを実感できる好評テキストの第2版。重要な法改正等や,姉妹書の『入門刑法学・各論〔第2版〕』とのクロスレファレンスにも対応した。刑法の基礎をしっかりと学びながら,中級・上級レベルまでの理解を目指す初学者必読のテキスト。
目次
1 刑法を学ぶということ
2 刑法は何のためにあるのか
3 刑法の基本原則
4 刑罰法規の解釈と適用
5 犯罪論の基本的考え方
6 構成要件をめぐって
7 未遂犯と既遂犯
8 故意と錯誤
9 違法性とその阻却
10 責任とその阻却
11 正犯と共犯
12 犯罪論から刑罰論へ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tieckP(ティークP)
4
連載時には「超入門」だったが、初版のはしがきには「刑法総論の中身を相当に密度濃く凝縮した本」と書かれ、2版はしがきでは「鬼のスパルタ特訓」と著者自ら認めることになった、難易度の高い本。字数に余裕がある序盤には見られた冗談好きの語りが、途中から無駄のない記述に切り替わってしまうのがやや勿体ない。右頁に配置を固定したコラムのせいで本文を読みながらたびたび2頁先を参照することになるのも残念。内容は非常に優れているけれども、入門にはもう少し冗長な本を選び、本書は知識を得たあとの論点整理に使うのが良いかもしれない。2019/12/19
aochama
2
抽象的な刑法総論がコンパクトにまとまっている分、定義が連発するので知識の整理が大変。しかし分かりやすい。何度も読んで身につけるしかないかな。ただ、勉強して迷ったら戻る本に巡り会えたのは幸い。2019/05/03
LM
1
【通読】第5講「犯罪論の基本的考え方」と第6講「構成要件をめぐって」を再読して、今一度全体を把握したい。あと第11講「正犯と共犯」は再読する必要がある。2021/01/15