AMETORA(アメトラ) 日本がアメリカンスタイルを救った物語 日本人はどのようにメンズファッション文化を創造したのか?

個数:1
紙書籍版価格
¥2,420
  • 電子書籍
  • Reader

AMETORA(アメトラ) 日本がアメリカンスタイルを救った物語 日本人はどのようにメンズファッション文化を創造したのか?

  • ISBN:9784866470054

ファイル: /

内容説明

「戦後ファッション史ではなく、まさにこの国の戦後史そのものである」――宮沢章夫氏推薦!

「本書はファッション文化史でもあるが、一級の戦後史ノンフィクションでもある」(朝日新聞2017.9.17書評 森健氏)
「本書が伝えるのは、日米の間の屈折した関係史だ。戦勝国アメリカへの憧れは、愛憎が混ざったものだった」(日本経済新聞2017.8.17 速水健朗氏)
「憧れとコンプレックスを原動力にしながら他国のカルチャーを自分たちのカルチャーへと変えてしまった男たちの物語でもある」(WWD2017.8.26 林芳樹氏)
「国産ジーンズの歴史やユニクロの成功なども、本書の文脈に置かれると、それまでとは違った見え方をする」(「新潮45」2017年11月号 佐久間文子氏)

アメリカで出版され、話題を呼んだ書籍『Ametora: How Japan Saved American Style』の待望の翻訳版! 日本人は「憧れ」をビジネスにし、独自の文化と伝統を創ってしまった!
アイビー、ジーンズ、ストリートウェアなど戦後アメリカから輸入したスタイルを、日本人は独自の解釈と評価を加え、研究し、マニュアル化し、継承してきた。
そして、90年代以降は、アメリカや世界のメンズファッションが、日本を参考にしているという状況を描いた傑作ノンフィクション。

VANやマガジンハウス、メンズクラブ、小林泰彦、穂積和夫、くろすとしゆきなど……
先駆者、仕掛け人、関係者への取材と現存する資料をもとに、歴史的視点から俯瞰して、日本の戦後メンズ服飾史に新たな光をあてる。


石津祥介、木下孝浩(POPEYE編集長)、中野香織、山崎まどか、ウィリアム・ギブスン、ジョン・C・ジェイ(ファーストリテイリング)ほか、絶賛!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

262
面白かった。日本でのファッションの変遷、とりわけアメリカに焦点を絞り追って紹介した本。ファッションに限らず、なんでもガラパゴス化してしまう日本人の特性が、歴史の中から垣間見えて楽しい。黎明期はかなりの無茶や出鱈目もやっており、現代から振り返ると、よくぞここまで成長出来たものだと感心してしまう。メンズクラブやポパイなど、雑誌が打ち出した戦略の分析や、当時の世相など、客観的かつ的確にまとめられており、一連の流れを仏教の守破離を引用して、アメリカ人の著者が本にまとめたというのが素晴らしい。2021/01/28

くさてる

22
面白かった!メンズファッションにまったく詳しくないわたしでもこれだけ面白かったのだから、こだわりある方が読んだら(ツッコミはあるかもしれないが)面白くて仕方がないのでは。個人的には敗戦国で貧しかった日本が、豊かな西洋のファッションを輸入して自己解釈し、やがて自分のものにしたうえで発信する側に回って行くその過程がとてもスリリングだった。戦後風俗史としても面白い内容でした。2017/12/31

hitotak

9
ファッションの情報が圧倒的に乏しい昭和30年代に、VANがアメリカの大学生たちの着こなしを紹介したところから始まった日本のメンズファッションの歴史について、アメリカ人の著者が綴る。アイビーの着こなしが日本人に定着してから、次第に服装や生活自体もカジュアル化してジーンズが一時代を築き、更にビンテージものや裏原宿系が隆盛を極めていく過程が面白い。キーマンとして登場する様々な男たちの服に対するマニアックな熱意には圧倒される。無視されがちな、地方で発展したヤンキーファッションと「クリームソーダ」についても詳しい。2020/06/05

うえの

8
ファッション業界に勤め始めている自分にとっては凄く勉強になった。こんなにもファッションの流行の変化は速いのか。2018/11/18

7
戦後アメリカから輸入したファッションが、日本の中で独自の解釈で発展し、現在のアメリカに輸出されるまでを描いたノンフィクション。みゆき族からチーマーまで、ブームの仕掛け人となったブランドの創始者と、彼らをめぐる多くのドラマが当事者へのインタビューと誌面のリサーチによって、アメリカ人の視点から描かれる。大量消費社会で捨てられてきた進駐軍のGパンに、あるいは大学生の学校名入りパーカーに、日本人はルールを厳密に定義することで、価値を見出した。高度経済成長がアメリカ大衆文化を受け入れ、歴史を「伝統化」したのだ。2017/11/10

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11186852
  • ご注意事項

最近チェックした商品