内容説明
芸能と平和が狂おしいほど一心同体であることを願っている、優しいなかにしさんの本。面白くて一気に読んだ。涙も出た。おすすめしたい!―――黒柳徹子 絶望を抱えた歌姫が至高の性愛を歌う。悲しみもだえる者が星と輝く。虚と実の間にいちばん深い歓びが花開く――。芸能を、人間の最も素晴らしい表現ととらえるなかにし礼が、その神髄を語り尽くす。ひばりと裕次郎への追想文を含む、入魂のエッセイ集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kei
48
著者の人生は、満州引き揚げ、北海道にしん漁投資一家離散、作詞家成功、兄の大借金、闘病、と波乱万丈。そんな彼から観た芸能のお話し。皆の知る様々な芸能人のエピソードが悲喜こもごもに語られます。個人的には、なかにし礼作詞浜圭介作曲の石狩挽歌が好き。3分にドラマがあります。これこそ、芸能の不思議な力! 2019/01/12
ばんだねいっぺい
28
表紙を飾っているとおり、ひばりさんとの思い出をつづったエッセイが突出していました。映画で見ていた人と長じて酒席をともにするようになり、奇跡のような時間を過ごす。素晴らしい。2021/01/11
わらわら
7
この本は昨年発行されたものです。二度の癌から生還してこの本を書き上げる力もすごい。石原裕次郎氏との関係、美空ひばりとの関係など運命のようなものを感じるがなかにし礼氏の才能がそうさせたのだろう。あらゆるジャンルに言及しているができれば私が興味あるジャンルだけを深く読んでみたい。年号が変わる今、昭和、平成を思い返す本に出合いました。2019/04/28
Gaudi
1
まもなく平成が幕を下ろしますが、昭和を彩った歌謡曲の数々。 今更ながら、美空ひばりの歌声に強く心を揺さぶられています。 歌は世につれ世は歌につれ。家族みんなで見た紅白歌合戦も、古い思い出になってしまいました。 2019/02/13
Hideichi Sekiya
1
芸能界で活躍した大スターたちと著者とのつながりにより日本の芸能界に存在する不思議な力をひも解く、、、2019/01/24