講談社文庫<br> 皇帝のいない八月

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講談社文庫
皇帝のいない八月

  • 著者名:小林久三【著】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 講談社(2019/02発売)
  • 夏のおとずれ!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント25倍キャンペーン(~6/22)
  • ポイント 150pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784061362109

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内容説明

ブルートレイン「さくら」の切符をゆずれ、と脅迫した男たちは何者なのか? 切符の譲渡を拒んだ業界紙記者の石森は、異様な不安を覚えつつブルートレインの客となった。はたして車内には、異常な雰囲気を発散させる男たちがいた。不審な乗客の正体と彼らの狙いは? 闇の中を暴走する寝台特急の終着駅は? 大胆な構想と迫真のシチュエーションで世を震撼させた、戦慄をよぶサスペンス。予見長篇ミステリー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

koji

16
このところ三無事件が気になっていて、少し追いかけています。この作品は、三無事件を題材とした作品として手に取りましたが、三無事件への言及はほんの少し。むしろupi誤報事件を題材にとった自衛隊によるクーデター未遂を描いた骨太な社会派小説でした。映画もうっすらと記憶があり、日本版『カサンドラクロス(多国籍資本参加の大作スペクタクル映画)』と言われたようですね。作品のレビューを少し。列車ハイジャックのプロットの荒唐無稽感が、却って小説としてのスケールを大きくしたと思いました。一気に読みました。ただ後半急ぎ足が残念2025/04/13

ブラックジャケット

11
70年代のベストセラーを引っ張り出した。騒乱状態の安保闘争、あるいは73年のチリ・クーデターなどキナ臭い時代の空気を思い出す。クーデターは軍事組織だけでは成功しないだろう。背後の分厚い社会勢力が必要。エンターテイメントでは黒幕となるか。各地の自衛隊基地から同時多発敵に首都に武装部隊を送り込む。しかし各個撃破で、残ったのは博多発東京行きのブルートレインだった。たまたま乗り合わせていた業界紙の石森が、反乱部隊に捕らわれ、政府との駆け引きを目撃する形。列車の進行がレコーダーとなる巧みな構成で現代でも楽しめる。 2023/09/27

うぇす

3
群像、自衛隊、特急 ○日本政府へのクーデタ―をもくろむ集団とそれを追う人々。 ○文章は上手ではないけれど、物語進行は面白い。ぜひ映像で見たくなる。2010/12/04

1
突っ込みどころは多かったけどそれなりに面白かった。2019/04/08

こうてん

1
おもしろさはあるんだけど、後半からの盛り上がりに欠ける。もっと後半にグイグイきても良かったのに残念。2013/01/05

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