内容説明
広島で被爆した女性が、庭先に浦島草の咲く東京の家でひっそりと暮らす。そこへ１１年ぶりにアメリカ留学から主人公の雪枝が帰って来る。後を追う恋人のマーレック。女性には雪枝の兄・森人との間に、自閉症の息子・黎がいた。多くの人物が広島の滅びの光景を引きずり、物語が進む。人間の無限の欲望と、その破滅を予感する作家が、女たちの眼を通して創出した、壮大で残酷な詩的小説世界。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
瀧本往人
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「ヒロシマ」が原点であるという作家が「ヒロシマ」を描いた作品というが、「ヒロシマ」や「被爆」「原爆」「原発」は主題を構成しているというよりは、単に演出的な道具であるかのようにさしはさまれているだけのように思える。http://ameblo.jp/ohjing/entry-11761550161.html 2014/02/06
