日本のヤバい女の子

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¥1,540
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日本のヤバい女の子

  • 著者名:はらだ有彩
  • 価格 ¥1,540(本体¥1,400)
  • 柏書房(2019/02発売)
  • ポイント 14pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784760149841

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内容説明

イザナミノミコト、乙姫、かぐや姫、虫愛づる姫、皿屋敷・お菊――。
日本の昔話や神話に同情するエキセントリックな「女の子」たち。キレやすかったり、とんでもないものをくれたり、そもそも人間じゃなかったり。自由奔放な彼女たちは抑圧にさらされながらもその生を駆け抜けた。
著者は、友達とおしゃべりするように、彼女たちの人生に思いをいたして涙を流し、怒り、拍手と賛辞を送る。ときには、ありえたかもしれないもう一つの人生を思い描く。時空と虚実を飛び越えたヤバい女子会が、物語という呪縛から女の子たちを解放する。
ウェブマガジン「アパートメント」の人気連載を、大幅加筆・修正しての書籍化。ほ優しくもパワフルな文章に、フレッシュなイラストが映える、懐かしくて新しい昔話×女子エッセイ、ここに誕生!
【推薦コメント】

松田青子(『スタッキング可能』『おばちゃんたちのいるところ』)
「幼い頃、昔話に出てくる彼女たちがかっこよくて、面白くて、大好きだった。
やっと会えたね、うれしいね。わたしたち、積年の呪いを解き合って、どんどん自由になっていこうね。」

こだま(主婦、『夫のちんぽが入らない』『ここは約束の地』)
「前書きで完全に心を掴まれた。ここで本を閉じたら大事なものを見失うような気がした。
乙姫に、お菊に、ギャル。古今を生きるすべての女の子に「あなたはどのようにも生きられる」と手を差し伸べる。とびきり新しい昔の話。」

瀧波ユカリ(作家、漫画家、『臨死!!江古田ちゃん』『ありがとうって言えたなら』)
「はらだ有彩は、昔話の中に息づく女たちの声なき声に耳をそばだて、「とてもわかる」と手を握り、その素顔と本心を色鮮やかに蘇らせるサイキックでありアーティストだ。
昔話の女たちと今の私たちが時を超えてわかりあう瞬間の、震えるような喜びをどうか体験してほしい。」

清田隆之(桃山商事代表、『生き抜くための恋愛相談』)
「これは千年の時をこえるガールズトークだ。痛みに思いを馳せ、無念に寄り添うその姿を見て、友情に最も不可欠なのは「想像力」だと確信した。
弱みを見せ合えない俺たち男が、いま最も学ぶべきものではないだろうか。」

富永京子(立命館大学准教授、『社会運動と若者』)
「文句言いつつ尽くす女子、無理なく遠恋こなす女子、マニアックな趣味に夢中な女子。あなたの友達で、あなた自身でもある、あなたを傷つけない「あるある女子」の話です。」

金井真紀(エッセイスト、『パリのすてきなおじさん』)
「古典に出てくる女の子を「読む」のではなく、「ツッコむ」「こねくり回す」「じゃんじゃん飛躍させる」スタンスが斬新。それってつまり「愛する」ってことだ。作者の愛を浴びて、女の子の端くれであるわたしは元気になる。」

市原悦子(女優、「まんが日本昔ばなし」語り)
「私がやる昔話の役柄の中で一番好きなのは山姥です。聞いた皆さんも山姥が合うとおっしゃいます。山姥は人恋しさと、優しさと、恨みと、叶わなかった夢とが、人の何百倍もあるのかしら。だからこそ山姥は魅力的なんだと思います。彼女達とこの本で再会出来て嬉しいです。
女はみんな花なのよ。自分を好きになってヤバい女の子になりましょう。」

目次

I いなくなる女の子たち
 献身とヤバい女の子―――――おかめ(おかめ伝説)
 秘密とヤバい女の子―――――うぐいす女房(見るなの座敷)
 失望とヤバい女の子―――――女盗人(今昔物語)
 身だしなみとヤバい女の子――虫愛づる姫君(堤中納言物語)

II キレる女の子たち
 我慢とキレる女の子たち―――飯食わぬ嫁
 仕事とヤバい女の子―――――鬼怒沼の機織姫
 第二の人生とヤバい女の子――鬼神のお松
 喧嘩とヤバい女の子―――――イザナミノミコト(日本書紀・古事記)

III 人間やめる女の子たち
 変身とヤバい女の子―――――清姫(安珍・清姫伝説)
 贈り物とヤバい女の子――――かぐや姫(竹取物語)
 結婚とヤバい女の子―――――オシラサマ(馬娘婚姻譚)
 命とヤバい女の子――――――八尾比丘尼

IV 殺す女の子たち
 靴とヤバい女の子――――――お露(怪談 牡丹燈篭)
 別れとヤバい女の子―――――乙姫(浦島太郎伝説)
 幽霊とヤバい女の子―――――お菊(落語 皿屋敷)
 王子様とヤバい女の子――――ある末娘(猿婿入り)

V ハッピー・エンドの女の子たち
 顔とヤバい女の子――――――鉢かづき姫
 距離とヤバい女の子―――――織姫(七夕伝説)
 理不尽とヤバい女の子――――トヨウケビメ(奈具の社)
 女とヤバい女の子――――――女右大将/有明の女御(有明の別れ)

あとがき
おまけ漫画 日本のヤバい女の子・ゴー・道成寺

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

aquamarine

87
日本の昔話や神話に登場する女の子たちを著者目線の理屈やツッコミで紹介するエッセイ集。虫愛づる姫君、皿屋敷のお菊、かぐや姫、イザナミノミコト、八尾比丘尼…。和歌のやり取りをLINEで表現し「〇〇、そんなにわるくなくない?」とか言っちゃう表現にニヤリとします。可愛らしいイラストもぴったり。一方で、イザナミノミコトの反論からの思いがけない想像など、胸が痛い部分もあります。好きならどんな姿形でも人間でなくても、と簡単に言い切ってしまえる著者が眩しかった。ヤバい女の子への愛しさがぎゅっと詰まった楽しい一冊でした。2018/06/13

☆よいこ

81
昔話の女の子のことを考えながら「私も大変だけど、あんたも大変だったんやね」と語るエッセイ。物語の中での「役割」を取り払い、ひとりの人間(女友達)として語りかける[Ⅰ:いなくなる女の子たち]おかめ/うぐいす女房/人に知られざる女盗賊(今昔物語)/虫愛づる姫君[Ⅱ:キレる女の子たち]飯食わぬ嫁/鬼怒沼の機織姫/イザナミノミコト[Ⅲ:人間やめる女の子]清姫/かぐや姫/オシラサマ/八百比丘尼[Ⅳ:殺す女の子たち]お露/乙姫/お菊/ある末娘[Ⅴ:ハッピーエンドの女の子たち]鉢かづき姫/織姫/トヨウケビメ/女右大将▽2022/05/01

あっか

66
日本神話や昔話に登場する女の子たちに、現代視点で解説&ツッコみを入れる痛快エッセイ。え?ヤバくない?ていうかあり得なくない?というスタンスで語られる彼女たち(イザナミや番長皿屋敷、かぐや姫など)、そして物語自体へのツッコミが古典の新たな側面に気付かせてくれます。イザナミの話、今まではただ「イザナギ酷い奴!」と思ってたけど、著者の考察には納得しちゃうような切なさがあったなあ…そう、著者独特の考えがとにかく面白くて刺激的。当時の姿、現代風にした姿のイラストも味があって好き。古今東西ずっとヤバい、日本の女子。2018/09/20

papako

62
京都のおしゃれ本屋さんで見かけて。うーん、イマイチ。昔話とか伝説に出てくる女性の状況を解釈するんだけど、何でもかんでも現代ならって言っているだけ。しかもどれもこれも一辺倒な解釈だから飽きてくる。ラストの方は少し変化があったし、ちょっと良かったけど。私とはあわなかったので、残念。2018/12/15

がらくたどん

58
松田青子さんの『おばちゃんたちのいるところ』が昔話・伝説の中の女性達が今思えばという本音を携えて現代女性を応援しにやってくる物語なら、本書は作者が伝説の中の女性達の下へ今ならばという本音を聴きに行く設定のエッセー。語り継がれるという事はそれ自体が稀有な事象だし、聞き捨て語り捨ての口承文芸は表の物語が裏に思わぬ寓意を隠すことも多いのだが、昔ばなしの中の女性に現代の女性が感じる束縛や理不尽を投影して現代の女性として再生する手法はシンプルだけどとても面白い。時代の空気を取り込みながら語り継ぐ姿なのかもしれない2022/04/04

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