内容説明
恋に破れ、職を失い、家族とも不仲――そんな、ないない尽くしの祥子(しょうこ)のもとに、アパートの相続話が舞い込んできた。調香師だった故人を頼って訪れたのは、失恋したOL、媚薬をほしがるサラリーマン、生き物嫌いな老婆に自称神様!? アパートの住人である売れない画家の蒼太郎(そうたろう)と、世をはかなむフリーターの王子(おうじ)とともに、祥子がかなでる香りとは…!? 新米調香師・祥子が、癒やしの香水お届けします。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
57
会社での祥子、家での祥子、恋人の前での祥子、そして異能を持つ祥子、それぞれの彼女がなんというか、バラバラであるような気がした。連続性がないというか。そこで戸惑ったままかなで荘の話に放り込まれるため、混乱したまま強引に進んでいく印象のストーリー。エピソードの接続部分をもう少し丁寧に描写したほうが、読者には親切かもしれない。書きたいこともろもろは伝わってくるのだが。2019/02/18
よっち
29
恋人に振られた祥子の元に舞い込んできたアパート相続話。ワケあり住人たちが住むアパートの大家さんになった祥子の元に調香師だった故人を頼ってお客が次々と訪れる物語。職を失い家族とも不仲で、格安な家賃さえ支払えない住人たちに加えて怪しいものまで住んでいる頭の痛い状況。それでも失恋したOL、媚薬をほしがるサラリーマン、生き物嫌いな老婆たちのために故人の代わりに香りを調合するようになってゆく中で、何だかいい感じにまとまったような雰囲気になりましたけど、依然として問題はほとんど解決していなさそうなのは気になりました。2019/04/02
なな
20
鍵屋シリーズが好みの作品だったので気になって手に取りました。思いの外ファンタジー要素が強いストーリーでした。香水を作る調香師に興味津々でしたが、主人公の異能のせいか、すんなり作られることに疑問を持ちました。蒼太郎との今後や家族についてなど気になる事柄が残っているので続編があったら嬉しいです。2019/10/12
よっしー
19
香りを視認できる不思議な力、建物に住み着いている幽霊の力を借り、素人ながら調香を始める。設定としては面白いし、登場人物が色々な所で繋がっているのが紐解かれるのは良かったのですが…この一冊に色々と詰め込まれ過ぎて、内容の消化に苦労しました。2022/12/30
S 2
16
香りにまつわる本を読みたくて読了。香りが目に見える女性とエトセトラ。ライトな読み心地だが、一つ気になった点が。調香師って見よう見まねでもそんなすぐに出来るようになるもんなんだろうか…2020/12/31
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