内容説明
事業の失敗によりIT企業の社長から無職へ転落した三津間宗近。傷心を紛らわすつもりで帰省した奈良で幼馴染の溝部俊平に優しく迎え入れられるが、獣医師である俊平の周辺ではペットが誘拐される事件が起きていた。俊平の元には犯人から殺戮写真と犯行予告メールが届き、宗近と俊平の医院に出入りする動物好きの少年・颯太が捜索に乗り出すが、事態はペットのみならず殺人事件へ発展した。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
papako
78
思ってた内容と違って戸惑った。奈良の獣医の周りで起こるペット惨殺事件。犯人探しをする俊平の親友と中学生颯太。そんな時に颯太が殺された。殺人犯はペット殺しの犯人なのか?颯太殺しの犯人が分かったと思ったら自殺。そしてさらにプロローグからつながる真実が明らかにされる。とにかくペットが殺される。犬の当たり屋ってなんだよ!ペットを殺された人の怒りと悲しみがどれだけ深いかを書こうとしているんだと思うけど、ここまで極端に書かれるとちょっとひく。ペットを飼う責任を説いてるのか?いや主題は違うよな。表紙もひっかけ?2021/01/20
itoko♪
64
ゲラにて読了。2月8日頃発売予定。ペットの殺処分問題、動物愛護、そして友情の物語でもあります。特にペットと暮らしている方には辛い展開もありますが、これからペットを飼いたいと考えている方にはぜひ読んでほしいと思いました。ミステリーとしても二転三転するストーリー展開で、『22年目の告白』同様、途中で「えっ??」って思わず声が出てしまうこともあり、とても面白かったです。2019/01/21
神城冥†
53
うーん…ペットを飼うことへの闇…。 読んだ後にやりきれなさが残る。 美沙さんが一番可哀想だよなぁ…。 あと今後、宗近は探偵業を起業したら良いのでは。2020/12/10
ami*15
45
表紙の女の子の笑顔に惹かれて読みました。しかし物語の内容はペットの命の現状や人間の悪い面を描いたとても酷いものでした。他人のペットや颯太が殺された一連の事件。深刻な理由があったとしてもこの事件に関わったひとりひとりの行動がとにかく許せなかったです。ペットにも人間と同じ命がある。何の罪はないのに日々人間の手によって殺処分されてしまう動物たちの現状を改めて知り、心に凄まじいダメージを受けました…。単純な理由でペットを飼うのではなく、残酷な現状もよく知った上で飼うかどうかを決めることが凄く大事だなと思いました。2019/05/22
かさお
38
法月綸太郎と間違えたまま最期まで読んでしまった💦年のせいかな😅なんかテイスト違うんだけど、少年少女向けにサラッと書いたものなんかな〜?と表紙とタイトルが気になり手にとってみた。動物と人の殺害事件、故郷を訪問した元社長と幼なじみの獣医が立ち上がる…という話。え〜と、可もなく不可もなく。伏線のバラまきや回収が、かなり一方的で客観性がなかったことぐらいかな。なので、怒涛の真犯人探しも、いまひとつ盛り上がらなかった。あとはそれなりにサラッと読めました。2022/09/02