集英社オレンジ文庫<br> うばたまの 墨色江戸画帖

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集英社オレンジ文庫
うばたまの 墨色江戸画帖

  • ISBN:9784086802284

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内容説明

青井東仙は十一歳のとき貧しさから逃れるように家を出て、江戸で偶然出会った絵師・松山翠月に才能を見出され、弟子となった。しかし、夜具も食事も着物も与えられ満たされた暮らしに次第に創作意欲をなくして破門されてしまう―。才能に溺れ、落ちぶれた絵師が再起をかける、大江戸人情譚! 闇と現が隣り合わせの江戸で、東仙は再び夢を描く…。新・時代小説! 2018年ノベル大賞受賞作。

目次

墨色の猫
古井戸の月
松に蝉
寒椿

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あっか

61
2018年ノベル大賞、大賞受賞作。読メで知って興味を持ちました( ´ ▽ ` )江戸時代、うだつの上がらない絵師と、謎の黒猫と、人情味あふれる登場人物たちの日常譚(若干オカルトあり)。時代考証もしっかりしていて、ライトノベルだけど浅い感じもせず読みやすかったです!花魁言葉、良いわ〜。何かすっごいことが起こるとか大成長を遂げるとかではないけど、しゃばけシリーズのように淡々と続いていきそうな雰囲気のお話。2019/02/02

はつばあば

47
読了していたと思っていたのですがレビューがないところをみると積んだままだったようです(^^;。江戸時代のことでしょう、喰い詰めた少年が家出して・・拾われた先は絵師。満たされた生活から放り出され、自分の描きたい絵を見出していく東仙の成長の記。なかでも絵師勝負を祭りに変えてしまう長屋の人達の江戸っ子気質、よかったです。そして「まる山」が普通の猫だったことにびっくり。表紙の絵からあやかし系も入っているのかなと思って読んでましたから(^^;。2023/04/03

はるき

30
 オレンジ文庫にまた新しい新星が登場(^^)/若い読者向けなんですが、軽めの時代劇好きなら十分楽しめる秀作でした。主人公はダメだけどほっとけない優男。この描写が凄く上手い!2019/01/29

りんりん

15
江戸時代、足る生活に満足し、絵の心を失い、師匠から破門された絵師の物語。面白かった。願わくば、1話目の世界をずっとキープしてほしかったかな。時代小説としては、文体が軽めだけど、う~ん、このレーベルではないような。普通の集英社文庫で良かったのでは。2019/01/09

やんやん

13
才能に溺れ 意欲もなくした絵師だった東仙。ある芸者に出会い 絵師としてもう一度起つことに。 表紙も好きで 絵師と猫の取り合わせも好きで読んでみました。…続いてほしい。続きも読みたい。2019/03/31

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