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内容説明
不死で不滅な「金魚の人魚」が巡る、時空間の景色。
自分だけが「時が停止した真夜中」に行われる遊び。
亡くなった「あの人」と約束した、千年ぶりの再会。
ウェブで話題の作品群に描き下ろしを加え、待望の単行本化。
●収録作品
『有害無罪玩具』
『虚数時間の遊び』
『金魚の人魚は人魚の金魚』
『盆に復水 盆に帰らず』
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みやしん
12
センスオブワンダー。令和の時代にここまで奇想天外な書に出会うとは。虚数時間が再び動く日は…?なんて通常の思考では処理できない摩訶不思議な中篇集。2020/03/05
よいおいこらしょ
8
思考実験的で面白かった。「有害無罪玩具」はすでに発禁されたものばかり。発禁されたということは世間に出回るわけはない、あるはずがない物だ。館長たちは、存在するはずのない物で自我や認識を弄ぶ、ゆえに現実的な着地点は存在しない。だから、この思考実験には行く先がない。目的地自体存在しない。ゴールが無いがゆえに、どこまでも行ける、その全能感と無為感が共存する感覚が心地よい。2019/12/25
駒場
7
すごい漫画だこれは……テッド・チャンとかケン・リュウとか「詩的なSF」が好きな人にオススメしたい。7日後に私が描く絵を予知して出力する玩具は、子どもの創造性を奪うんだろうか?一時的に二重人格になってまた元に戻る玩具を使えば苦痛を感じないまま様々な仕事ができる。でもそれって私に連続性はあるんだろうか?……「私」の本質を探る玩具を展示する博物館の話や、意識はないけど回遊する人魚の地球と宇宙をめぐる旅。そして様々な世界線で景色がかわる1万年後の地球を「音楽」に喩えるページには唸っちゃったな。常人にはないセンス2020/10/10
ささやか@ケチャップマン
7
なんというか玄人好みな感じのする漫画であった(玄人ってなんの玄人だ?)。もう一冊出ているみたいなので気にはなる。いつか読むと思う。2019/09/15
むきめい(規制)
6
発想が面白い。 程よく分かりやすいというか、万人に寄せてストーリーを描いたらめっちゃ売れそうだな。って思っちゃいました。 個性が死ぬのかな。2022/01/13