講談社学術文庫<br> 物理学と神

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講談社学術文庫
物理学と神

  • 著者名:池内了【著】
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • 講談社(2019/02発売)
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  • ISBN:9784065147733

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内容説明

かつて神の存在証明を果たそうとした自然科学は、その発展とともに神の不在を導き出した……というのは、本当だろうか? 現代物理学の描く世界からは、宇宙に最初の一撃を与え、サイコロ遊びに興じる至高の存在はいまだ消え去っていないのではないか? 古代ギリシアから近代科学の黎明、そして量子力学まで、「神という難問」に対峙し翻弄される科学の歴史を、名手が軽妙かつ深く語り切る。唯一無二のサイエンス・ヒストリー!

目次

第一章 神の名による神の追放
第二章 神への挑戦―悪魔の反抗
第三章 神と悪魔の間―パラドックス
第四章 神のサイコロ遊び
第五章 神は賭博師
第六章 神は退場を!―人間原理の宇宙論
第七章 神は細部に宿りたもう
第八章 神は老獪にして悪意を持たず

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やいっち

36
宇宙論を中心に、物理学と神という、特に欧米では重いテーマを扱っている。八百万の神々の日本人には、神という絶対神、唯一神の重さは、対岸の火事を眺めているようなものか。が、科学の探求上は、神の存在とはとっくに縁が切れたはずなのに、宇宙論の進展は、改めて折々の場面で神による天地の創造神話がちらついてしまうのも事実。人間原理という妖怪が死神のように、不死鳥のように最新最先端のはずの宇宙論の闇に跋扈している……のか。2019/05/20

inami

31
◉読書 ★3.5 ニュートンは「万有引力が距離の二乗に反比例すること」を明らかにした・・しかし「なぜ万有引力の法則が距離の二乗則になっているのか」を明らかにしたわけではない。なぜ空間は三次元なのか、なぜ光の速さは秒速30万キロメートルなのか、このような「なぜ」の問いかけに答えられない科学者は「神」と手を切ることもできず、巧妙に利用することを編みだす・・本書は宇宙の起源から〜経済物理学まで幅広い物理学が楽しめます。旧約聖書では神が六日で世界を創ったことになっているが・・138億年とは随分開きがあるわ(笑)2022/03/15

トムトム

22
とても面白い本でした!プランク定数や虚数のイメージ?概念も少しだけ理解できました。物理学の数式を使わずに言葉で説明してくれているので、高卒でもすらすら理解できました!太古の哲学者が見出した神、現代科学の中にもいる神。一神教と多神教。そもそも神とは!?宇宙や量子の本をたくさん読んで、分かったような分からないようなモヤモヤっとしていた事が、すっきり解決した良い本です。2020/09/28

mstr_kk

15
「神」というモチーフのもとに、物理学史を物語として提示するエッセイです。専門的な難しい話はほとんどなく、読みやすくてありがたい、とはいえます。面白いのは間違いない。ただ、ちょっと文章があやしい。池内さんって、もっと達者な文を書く人だと思っていたのですが。あと、「神」のモチーフが無理やりに見えるところもけっこうあります。ともかく、こういう本をもっと若いときに読んでいたらよかったなあと思いました。2019/02/28

J

10
★★★☆☆ タイトルから胡散臭い内容じゃなきゃいいけどな、と思いながら読みましたが、物理学(特に宇宙)の発展の歴史を神に対する観点から辿っていて普通に面白かったです。最後の方、経済物理学のあたりは脱線気味で興味が削がれてしまいましたが… 全体的にはまあまあ。2023/09/07

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